北朝鮮が27日、北朝鮮の核活動の象徴だった寧辺(ヨンビョン)原子炉の冷却塔を爆破した。
冷却塔の爆破現場に招待された文化放送(MBC)は、「北朝鮮が、午後4時を少し過ぎて、寧辺原子炉の冷却塔を爆破した」と報じた。
爆破現場には、ソン・キム米国務省韓国課長や北朝鮮外務省関係者、米CNNやMBCなどの6者協議参加国の取材陣が出席した。
当初、冷却塔の爆破は、CNNなどを通じて全世界に中継される予定だったが、衛星を送り出す施設がなく、実現しなかった。
26日、北朝鮮の核申告書の提出と米国の北朝鮮に対するテロ支援国家指定解除の着手に続き、寧辺原子炉の冷却塔が爆破されたことで、北朝鮮の核申告書の検証方法を話し合う6者協議の再開が秒読み段階に入った。
6者協議の議長国である中国は、各国と最終の日程調整をしており、来週にも開催される可能性が高い。
柳明桓(ユ・ミョンファン)外交通商部長官は27日、記者団に対して、「駐中大使館を通じて、北朝鮮の核申告書を受け取った。6者協議は、7月初めを目標に、各国が日程を調整中だ」と述べた。
外交部関係者は、「来週にも6者協議が再開されるだろう。6者協議は、普通2、3日の日程だが、次回の6者協議は、多少時間がかかっても十分に意見が交わされることを望む」と述べた。
李東官(イ・ドングァン)大統領府報道官は、定例会見で、「韓国政府は、北朝鮮の核申告書の提出は韓半島非核化に進む重要な進展であり、北朝鮮の冷却塔爆破は、核の無力化を政治的、象徴的に示す措置と受け止めている」と評価した。
中国共産党機関紙である人民日報は、論評を出し、今回の措置は、核解決への非常に重要な一歩であり、国際社会の注目と歓迎を受けていると報じた。
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