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宗教界、進歩派宗教団体の集会予告に懸念表明

宗教界、進歩派宗教団体の集会予告に懸念表明

Posted July. 02, 2008 08:19,   

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進歩派の宗教団体が、米国産牛肉輸入再開に反対する集会の前面に出てきた。保守派の聖職者たちは、牛肉デモに乗り出した進歩派の宗教団体を批判するなど、宗教界内部で保革対立の動きも出始めている。

先月30日、カトリック正義具現司祭団(司祭団)の大規模な時局ミサ会を皮切りに、進歩傾向のキリスト教と仏教団体もソウル市役所前のソウル広場で相次いで大規模な宗教行事を開く予定だ。

警察によると、韓国キリスト教教会協議会(KNCC)は3日午後、ソウル広場で時局祈祷会を開く計画だ。実践仏教全国僧家会や仏教環境連帯なども4日午後、同じ場所で時局法会を開くことにした。

警察は、最近、デモへの政府の厳しい対応と「狂牛病危険米国産牛肉の全面輸入を反対する国民対策会議(国民対策会議)」の幹部らに対する検挙が、進歩派の宗教団体を刺激したものと見ている。

先月末から集会が暴力デモに変質したことを受け、警察はデモ隊の不法行為に散水や鎮圧こん棒などを使った鎮圧で立ち向かっている。

警察の関係者は、「今の状況では国民対策会議がろうそく集会を主導することができないと判断し、警察の圧迫から相対的に自由な進歩派の宗教団体が乗り出したものと見られる」と述べた。

宗教団体による宗教行事は、集会の許可を受ける必要がないため、現実的に警察の徹底封鎖が不可能だ。行事の後に行われる道路占拠や街頭行進も不法ではあるが、主催側が宗教界であるという特殊性から警察が積極的な阻止に出るのが難しい。

司祭団の時局ミサ会が始まってから、暴力デモで終わっていた集会が平和に進められることを警察はせめてもの救いと思っている。

警察の関係者は、「宗教行事に参加した後、街頭行進をする人々をデモ隊のように扱うわけにはいかない」とし、「今のところは、国民対策会議が主催する行事だけを徹底封鎖するしかない」と話した。

このような動きに対し、保守派の宗教団体も「急速に萎縮していた暴力デモが再び激しくなりかねない」とし、行動に出ることにした。

先月27日に結成された「大統領のための祈祷市民連帯(PUP)」は、2日から6日までを大統領のための特別禁食期間に決めたことに続いて、19日午後3時にはソウル駅で「李明博(イ・ミョンバク)大統領のための定例の祈祷会」を開く予定だ。

ソウル大覺寺(テガクサ)の住職チャンサン僧侶は「これまで沈黙で一貫してきたのに、今になって前面に乗り出すのは純粋に見えない。左右に分かれて社会が混乱している時、宗教人まで混乱を煽り立てるのは望ましくない」と述べた。

あるキリスト教の牧師も、「時局ミサ会に出かけてみたら、司祭団がこれまで暴力的だったデモにさらに盛り上げることもあり得るという気がした」とし、「デモ隊の暴力性を後押ししてはならない」と主張した。

これに対し、実践仏教全国僧家会の共同議長を務めたチソン僧侶は、「宗教人が直接政治に参加するのは望ましくないが、ろうそく集会の原因を提供したのは政府だという事実を忘れてはならない」と反論した。



turtle@donga.com sukim@donga.com