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「ほとんど事実と異なって編集」と検察が暫定結論 「PD手帳」の狂牛病報道

「ほとんど事実と異なって編集」と検察が暫定結論 「PD手帳」の狂牛病報道

Posted July. 30, 2008 03:15,   

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MBC放送局の時事番組「PD手帳」が狂牛病(BSE=牛海綿状脳症)と関連し歪曲して報道した疑いについて捜査中のソウル中央地検刑事2部(イム・スビン部長)は、MBCのPD手帳が報道した米国産牛肉の狂牛病の危険性と関連した内容のほとんどが、事実と異なって歪曲されたか意図的に編集されたという暫定的な結論を出した。

検察は29日、ソウル中央地検の小会議室で行われたブリーフィングで、「米国現地のマスコミ報道など関連記録を検討し、番組制作に参加した翻訳家、関連分野の専門家を対象に調査を行った結果、MBC・PD手帳の狂牛病報道は、ほとんど事実と違い、歪曲編集された」と明らかにした。

検察は同日、MBC・PD手帳が番組に使った内外の動画や引用資料などを直接収集して作ったオリジナルの資料を再構成して公開した。合わせて、PD手帳側が歪曲報道したと暫定結論を下した部分について、MBC側に140ページ分量の書面での質疑書を送った。

検察はまず、「ダウナー牛(へたり牛、歩行困難牛)」が虐待される内容のヒューメインソサエティー社の動画は、狂牛病と直接的な関係がないにも関わらず、PD手帳はこの画面を「狂牛病の牛」の映像であるように流したと指摘した。

検察はまた、アレーサ・ビンスン氏の葬儀の場面と母親へのインタビューなどをつなげて編集し、視聴者らに「ダウナー牛は狂牛病にかかった牛で、この牛の肉を食べてアレーサ・ビンスン氏が死亡した」と信じさせたと発表した。

捜査チームのイム・スビン刑事2部長は、「ダウナー牛の発生原因としては狂牛病を含め、59項目に達するほど多様であるが、PD手帳は随所で翻訳を意図的に替えて、牛がへたって座る症状一つだけでも狂牛病が疑われる牛だと決定付けた」と強調した。

特に、検察はPD手帳の進行役が、番組でダウナー牛を「先ほど狂牛病にかかった牛」と言ったことについて、ミスだったと釈明したものの、単に進行役のミスだったというより意図した発言である可能性を念頭に置き、放送台本などの提出を要求した。

アレーサ・ビンスン氏と関連した内容についても、PD手帳が引用した米国のマスコミはビンスンの死因について、人間狂牛病(vCJD)の他にも、クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)、胃腸の切除術による後遺症、腎臓障害、脳の酸素不足など多様な可能性を提示したものの、PD手帳は人間狂牛病だけを強調するために他の可能性はわざと排除したと、検察は指摘した。

この他にも検察は、△MM遺伝子型の多い韓国人は人間狂牛病にかかる危険性が高い、△狂牛病はラーメンのスープなどを通じて感染する、△SRM(狂牛病危険物質)を0.1グラムだけ食べても感染し、100%死亡するという内容も根拠が足りないか危険性が誇張されたと指摘した。

しかし検察は、取材陣が根拠なしに取材内容を歪曲したかどうかや名誉毀損の故意があったかどうかは、PD手帳のオリジナルの映像物など取材資料を確認してから判断ができるとした。

検察の関係者は、「PD手帳の制作陣に対し、偽りの事実で農林部交渉団の名誉を損ねた疑いを適用して起訴するかどうかは、オリジナルの取材資料を検討してから判断する」と述べた。



dnsp@donga.com needjung@donga.com