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「訂正報道時に批判は慎むべきだ」 裁判所が「PD手帳」に異例の注文

「訂正報道時に批判は慎むべきだ」 裁判所が「PD手帳」に異例の注文

Posted August. 01, 2008 03:29,   

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裁判所が、MBC「PD手帳」に狂牛病(BSE=牛海綿状脳症)の報道内容を訂正報道することを命ずる判決を出しながら立場表明は慎むように異例の注文をした。判決の内容に対する評価をせずに訂正報道に専念するようにという注文だ。

ソウル南部地方裁判所・民事合意15部(金成坤部長判事)は31日、農林水産食品部がPD手帳を相手取って出した訂正・反論報道の請求訴訟の判決公判で「PD手帳の一部誤った狂牛病の報道内容について訂正報道を命ずる」という判決を出した。

裁判部は今回の訴訟の7つの争点のうち、主な核心部分の争点についてすべて訂正または反論報道を決めた。しかし、事実報道ではない論評部分は農林水産食品部の請求を却下した。

これと関連し、裁判部は「(PD手帳としては)一部勝訴の判決が出たわけだが、これに対し言論社の被告は言論の批判的機能に照らし今回の判決を批判または評価することができる。しかし、被告が訂正報道をしながら判決内容について云々することは望ましくない」とした。

金成坤(キム・ソンゴン)部長判事は裁判を終えながら「一言付け加えたい」とした後、「実質的に負けた部分も勝ったという風な態度を取れば、訂正報道による被害者の権利救済機能が非常に弱体化するので望ましくないと判断する。その場合、訂正や反論報道を適切に行っていないという評価を受けかねない」と指摘した。

一部の勝訴判決についての拡大解釈を警戒したもので、PD手帳側が放送通信審議委員会や言論仲裁委の決定などが出る度に反論報道をしてきたことによる措置でもある。

裁判部は、ダウナー牛(へたり牛)を狂牛病牛として報道した部分と韓国人が狂牛病にかかる確率が94%にのぼるという内容の訂正報道を求めた。

特定危険物質(SRM)の5つの輸入を認めたかのように報道した部分は「視聴者たちに混乱を与え得る」とし、訂正報道を命じた。

米女性のアレサー・ビンソン氏が人間狂牛病で死亡したという内容は「虚偽報道」としながらも、「後続報道で十分な訂正報道が行われた」とし、棄却した。

裁判部はまた、△米国で狂牛病発生時に独自に対応不可能、△ラーメンのスープなどによっても感染可能、△米屠畜システムについてよく分からなかった政府などの報道内容は事実報道ではなく、意見表明に当たるとし棄却決断を出した。



fineday@donga.com