小説「西便制(ソピョンジェ)」の作家・李清俊氏(イ・チョンジュン、写真)が31日午前4時頃、ソウル江南区逸院洞(カンナムグ・イルウォンドン)の三星(サムスン)ソウル病院で肺がんにより逝去した。享年69歳。
全羅南道長興郡(チョルラナムド・チャンフングン)出身である故人は、1965年「思想界(ササンゲ、月刊総合教養誌)」に短編「退院」で登壇し、40年間あまり約120編の長・短編を残している。戦争の痛みからインテリの役割、産業社会と人間疎外などを描き、人生と文学に根本的な問いを投げかける作家と評された。
支配者と被支配者の関係を滑稽に表現した「あなたたちの天国」をはじめ、「間抜けと阿呆」「祭典」「離於島(イオト)」などが代表作だ。李箱(イ・サン)文学賞、東仁(トンイン)文学賞、仁村(インチョン)賞などを授賞した。政府は31日、故人に金冠文化勲章を授与することを決めた。
遺族には婦人のナム・キョンジャ氏(65)と1女がおり、焼香台は三星ソウル病院に設けられる。葬儀は文学人葬儀(金炳翼委員長)としてとり行われる予定であり、2日午前7時告別式、午後2時全羅南道長興郡で路祭(出棺のとき門前や死人縁故の地の路上で行なう祭祀))と葬儀が行われる。埋葬地は、長興郡会鎭面眞木里(フェジンミョン・チンモクリ)ケッナドル。
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