韓国の大手造船会社が船舶建造契約の解消を公表したことが悪材料となり、4日、造船各社の株価が軒並み下落した。
コンテナ船8隻の建造契約(6190億ウォン)が解消されたことを公表した大宇(テウ)造船海洋は4日、株価が前営業日比13.85%も急落した。同日、建造契約の解消を公表した現代尾浦(ヒョンデ・ミポ)造船の株価も6.58%の下げとなった。
韓進(ハンジン)重工業(13.65%安)、現代重工業(10.41%安)、三星(サムスン)重工業(7.91%安)、STX造船(5.94%安)、斗山(トゥサン)重工業(3.26%安)など、今回の公表とは直接の関係のない造船会社の株価も連れ安となった。
造船株の暴落と先週末の米国株安の影響で同日、韓国総合株価指数(KOSPI指数)は1日に比べ30.72ポイント(1.95%安)下落した1543.05で取引を終えた。
世界的な景気失速のしわ寄せが、好況が続いていた造船部門にまで及んでいるのではという懸念が広がり、投資マインドの萎縮につながったという分析が出ている。
三星証券のユン・ピルジュン研究委員は、「世界経済の鈍化でキャッシュフローが減少したためだ。今後、さらなる契約解消があるかもしれないという懸念から造船株が大幅下落した」と話した。
一方、ハナ大投(デトゥ)証券のチャン・グンホ首席研究委員は、「韓国造船業界のファンダメンタルズに問題が生じたわけではないのに、市場が過剰反応した感もある」と分析した。
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