反資本主義を掲げる極左団体「ともに(All Together)」が14日から17日、高麗(コリョ)大学で、「マルキシズム2008」を開催する。同行事は、01年から毎年、国内外の急進左派が集まって、一種のフォーラムの形式で実施されてきた。今年は外国から、ジェノバのG8首脳会談の反対運動主導者である英国のジョナサン・ニール(児童文学家)、マルクス主義歴史家のイアン・バーチャルらが出席する。親北朝鮮、反米、社会主義、共産主義への礼賛一色の行事に、今年は狂牛病(BSE=牛海綿状脳症)、ろうそくデモ、反政府、韓米自由貿易協定(FTA)反対などがテーマに追加された。行事の副タイトルも「ろうそくたちの祝祭」だ。
◆そのためか、「顔のない恐怖、狂牛病」を演出した韓国放送公社KBSの李康澤(イ・ガンテク)プロデューサー、全国教職員労働組合ソウル支部の李ヨンジュ副支部長、姜基甲(カン・ギガプ)民主労働党代表らが講演する。曹渓寺(チョゲサ)に立てこもっている狂牛病対策会議の関係者3人は、指名手配中のため、代わりにインターネットで講演する。目につくのは、「純粋なろうそく」を自任する人々の激しい反発だ。彼らは、「天地開闢に幽霊(マルキシズム)を捕まえてもてあそぶ人々が、どうしてろうそくを云々できるのか」とネットに書き込んだ。曹渓寺に対しても、「宗教的寛容ではなく、犯罪者をかくまっている。立てこもっている人をただちに追放せよ」と訴えた。
◆「ともに」の前身は「国際社会主義者」だったが、社会主義に対する韓国社会の拒否感が大変強いという内部の指摘によって、名前を「ともに」に決めたという。「ともに」には、全教組、民主労総(全国民主労働組合総連盟)、民主労働党などが連帯しており、下部の青少年団体に「青少年—ともに」が結成されている。専門活動家レベルの宣伝、扇動の能力を持つ彼らは、ろうそくデモの中でも、反政府運動と狂牛病の恐怖を助長するビラをばらまいた。
◆「ともに」のデモ方式に対しても、批判の声が多かった。「ファクソンニョ」で知られる女性が、扇動的な声でろうそくデモ隊を引っ張り出せば、別のメンバーたちが、その周りを取り囲んで、防御の壁を作るという。5月のろうそく集会当時、ダウムの「アゴラ」サイトには、「実際に、戦闘機動隊と対立することになれば、自分たちはこっそり抜けて、一般市民と警察が対峙する状況を作っている。(彼らに)気をつけろ」という警告文も流れていた。ろうそくが消えた場所に、今や極左がまた出てこようというのか。
許文明(ホ・ムンミョン)論説委員 angelhuh@donga.com