Go to contents

ろうそく集会−保安法違反の捜査情報、裁判所労組の職員が外部流出

ろうそく集会−保安法違反の捜査情報、裁判所労組の職員が外部流出

Posted August. 25, 2008 08:29,   

한국어

ソウル中央地検公安1部(孔相勳部長)は、裁判所公務員労組・釜山(ブサン)支部の総務部長であるイム某容疑者(30)を、情報通信網利用の促進及び情報保護などに関する法律違反の容疑で、23日逮捕・拘束した。

イム容疑者は今年6月と7月に、裁判所・公務員労組の釜山支部のオ某(44)委員長のIDや暗証番号を利用して裁判所の裁判事務システムにアクセスした後、検察などが関係機関と協力して内偵捜査を行っていた国家保安法(国保法)違反事件や集会及びデモに関する法律違反事件などのさまざまな家宅捜索の令状や逮捕状の発行について照会した容疑がもたれている。

検察は、イム容疑者がソウル中央地検から請求した電子メールなどの家宅捜索令状や逮捕状の対象者の名前や容疑、発行如何について照会を行った後、対象者の一部に流したものと見ている。

イム容疑者が閲覧した令状対象者の中には、国保法違反の容疑のため内偵捜査を受けていたものや、米国産牛肉の輸入問題をを巡っての反対デモを主導した団体の関係者も含まれていると、検察では見ている。しかし、イム容疑者は裁判事務システム上、令状の内容までにはアクセスできなかった。

検察の関係者は、「検察が内偵捜査に取り掛かった矢先であり、捜査情報の外部への漏れを疑っていた段階だったので、捜査に大きな支障はきたさなかった」と話した。

これに先立って検察は21日、イム容疑者やオ容疑者の自宅などを家宅捜索した後、二人を逮捕した。しかし、オ容疑者は検察で、「私は、捜査情報の洩れについては、全く知らない。イム氏が私のIDや暗証番号を盗んだようだ」と話した。イム容疑者も、「好奇心から令状発行の如何について照会したのみであり、外部に流したことはない」と主張しているという。

検察は、オ容疑者を23日釈放し、裏付け捜査を通じてオ容疑者を刑事処罰するかどうかを判断し、イム容疑者が情報を流した相手がさらにいるかどうかも確認する計画だ。

韓国大学総学生会連合や釜山地下鉄労組などで活動した経歴のあるイム容疑者は、国家保安法違反(讚揚鼓舞)の容疑で起訴され、05年、執行猶予の判決を受けたあと、06年、裁判所公務員労組・釜山支部の常勤職員として採用された。

一方、最高裁判所は倫理監査官室を通じて、自主的に真相究明を行う一方、情報化審議官室を通じて、全国裁判所の職員たちの裁判システムへのアクセス権の問題点を慎重に検討し、補完策をまとめることにした。



needjung@donga.com