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[社説]韓中、全面的協力関係の内実化に向け、信頼から築く

[社説]韓中、全面的協力関係の内実化に向け、信頼から築く

Posted August. 26, 2008 08:14,   

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李明博(イ・ミョンバク)大統領と中国の胡錦涛国家主席が25日、3度目の首脳会談を行なった。中国の国家主席が在任中に2度も訪韓したことも、両首脳が3ヵ月の間に3度も会談を行ったことも、前例のないことだ。お互いそれだけ重要になったという証拠だろう。

両首脳は、今回の会談で、両国間の「戦略的協力パートナー関係」を具体化するために、34の事業の推進に合意した。これまで、経済、文化、人的交流に重点を置いた関係から、政治、安保分野にまで拡大し、全面的な交流と協力関係に発展させるという野心に満ちた計画だ。両指導者らの交流の活性化や、国防分野の交流および協力の拡大も、両国間の信頼構築に重要な事業である。このような合意と事業が、宣言や構想に終わらずに、実質的な成果につながるようにしなければならない。

両国関係の未来の青写真がいくら華やかでも、相互信頼が構築されなければ、砂上の楼閣にすぎない。五輪期間中、中国人が露にした嫌韓感情も、些細な問題のようだが、信頼の障害になる恐れがある。離於島(イオド)を含む海洋の境界確定、東北工程、中国内の脱北者の北朝鮮への送還、中国漁船の西海(ソヘ)不法操業問題など、信頼を脅かす要素が存在している。両国が心を開き、真剣に接近してこそ、解決できる事案だ。中国政府の合理的で、理性的な態度への変化を期待する。

中国はこの30年間、改革・開放政策を推進し、さらに今回の五輪開催の成功で、世界の中心国家へ跳躍する可能性を見せつけた。中国がその位相にふさわしく、世界共通の関心事である人権と安全問題に多くの関心を寄せることを願う。北朝鮮の核放棄と改革・開放を誘導する努力も、そのような次元で急がなければならない。さらに、韓中日3国の友好善隣関係に基づいた北東アジアの平和基盤の構築にも、先頭に立たなければならない。

韓米同盟を強化しつつ、中国とも戦略的協力関係を維持するということは、容易なことではない。だからといって、両者の関係が相互排他的というわけでもない。努力によっては、相互補完的に発展させることもできる。韓米同盟を主軸にしつつ、米中のどちらも刺激せずに、関係を濃厚にしていくことが真の実用外交であることを、胡主席の訪韓が改めて認識させてくれる。