「私は、誇り高きオバマ氏の支持者としてここにいます。オバマ氏のために団結してください。そうしなければ、ブッシュ政権の継続を受け入れなければなりません」
米民主党全党大会2日目の26日、ヒラリー・クリントン上院議員は、強い口調で支持者らに、バラク・オバマ上院議員の支持を呼びかけた。
クリントン氏は、2日間の大会のハイライトである同日の演説で、「私に投票した人もオバマ氏に投票した人も、一つの目的を持った一つの党として、団結すべき時です。オバマ氏は『私の候補』であり、必ず大統領にならなければなりません」と強調した。
またクリントン氏は、「マケイン氏は、絶対に、いかなる場合も、だめです(No way,no how,no McCain)」と力説し、共和党のジョン・マケイン上院議員の健康保険、経済、イラク政策を非難した。
オバマ候補の支持を訴えるクリントン氏の表現は、明瞭だった。オバマ候補も、「すばらしい強い演説だ。11月の大統領選挙で団合し、勝利を勝ち取る根拠を提示した」と賞賛した。
しかし、08大統領選の勝負の主要変数である「クリントン氏支持者の票」がどう動くかは、未知数だ。歴代どの候補者指名争いよりも、世代別、人種別、職種別、教育水準別、地域別にはっきりと支持が分かれ、その過程で感情のわだかまりが、大きく残った状態だからだ。
CNN放送の24日の世論調査によると、クリントン氏支持者の64%が、オバマ候補の支持意思を明らかにしたが、これは6月末の75%からかなり下がった数字だ。マケイン候補に票を投じるというクリントン氏の支持者は、6月末の16%から27%に増加した。
大会の周辺では、同日の主旨である「クリントンとオバマの和合」という一種のカタルシスであり、通過儀礼の性格が濃いという分析が多かった。クリントン氏が、次期大統領を狙った布石を敷いたという分析も出ている。
今回の全党大会の基調演説者に選ばれたマーク・ワーナー前バージニア州知事は、「昨日の考えと昨日の分裂、過去に閉じこめられた候補は、今回の大統領選挙で勝利できない」と述べ、オバマ候補の支持を求めた。
無名のオバマ候補が一躍スターに浮上したのも、4年前のボストン全党大会で基調演説がきっかけだったことから、ワーナー前州知事はメディアの注目を受けた。「成功したベンチャー資本家」出身のワーナー前州知事は、02〜06年の州知事時代、州政府の運営に経営マインドを取り入れ、慢性的な財政赤字を解決した「成功した州知事」と呼ばれている。
一方、クリントン氏の演説後、大会を終える祝祷を在米韓国人のカン・ジンホ(58)、カン・ヨンスク(55)牧師夫妻が務め、注目を集めた。カン牧師は、「米国が自由と平和、そしてすべての人に献身する立派な指導者を選ぶことを願う」と祈った。
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