「サッカーへの非難はもうそれぐらいにして…」
中国政府が北京五輪のグループ別予選であっけなく脱落した男子サッカー代表チームに対する保護に乗り出したと、インターナショナル・トリービューン紙が29日報道した。同紙は、匿名の中国記者の言葉として、中国中央宣伝部がマスコミに対し、サッカー批判の記事を載せないように指示したと伝えた。
中国サッカーは五輪グループ別予選で拙戦の挙句に脱落した。予選の初試合で弱いチームとされていたニュージーランドと1対1で引け、ベルギーとブラジルにそれぞれ0—2、0—3で完敗を喫した。
サッカーは、バスケットボール、卓球と共に中国の人気スポーツ。そうしたサッカーが五輪でつまらない試合をしたことで、サッカーファンの不満が噴出した。
中国政府がマスコミ報道は封じても、インターネットは相変わらず騒がしい。中国最大のポータルサイトのソーフードッドコム(www.sohu.com)には、「ホームグラウンドで大恥をかいた」というネチズンの批判の書き込みが後を絶たない。
中国政府のマスコミへの統制は北京五輪で他にもあった。「黄色弾丸」劉翔が18日、足首の怪我を理由に陸上110メートルハードルの競技を諦めると、マスコミに劉翔の体の調子を取材したり批判の記事を載せないように指示した。このためなのか、このごろ中国のマスコミはこぞって「北京五輪が成功した大会」と褒めたてることに余念がない。
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