最近の株価暴落や急激なウォン安ドル高などの金融不安と関連して、金融当局は市場を混乱に陥れる行為についての一斉の調査に乗り出す方針だ。不法売買やデマの流布でわざと市場の変動性を助長し、利益を得ようとする勢力を取り締まるというわけだ。
金鍾昶(キム・ジョンチャン)金融監督院長は4日、記者懇談会を開き、「市場では為替ディーラーが法規に反して売買を行っているといううわさが出回っている」と述べ、「この確認のため状況を見守っており、調査するかどうかを十分検討するつもりだ」と語った。
当局の調査検討の対象としては、為替ディーラーが故意にデマを流したり、取引企業の情報を利用して先行の売買を行う行為、内部規定に反する過度な規模の取引を行う行為などになるものと見られる。
jarrett@donga.com