「フランスプロサッカー1部リーグデビュー戦で1ゴール1アシスト」
1試合で全てのことを評価するのは難しいが、成功を予感するには十分だ。今月初め、Kリーグ(FCソウル)からフランスリーグに移籍した朴主永(パク・ジュヨン、23=ASモナコ)が14日、モナコルイ2世スタジアムで行われたFCロリアンとのデビュー戦で、1ゴール1アシストで2—0と勝利に繋げた。
最前方の攻撃手として先発出場した朴主永は、前半26分、ジャン・ジャック・ゴッソが中央ライン付近で、相手のオフサイドトラップを崩しながら放ったパスを受け、ドリブルし、相手のGKとの一騎打ちの中、落ち着いてゴールを決めた。朴主永は後半26分には、相手陣営の左側、中央ライン付近で、相手のオフサイドトラップを崩すスルーパスで、フレデリク・ニマニに決勝ゴールをアシストした。
朴主永の同日の活躍は、その間の不振を振り切る新しいスタートということに大きな意味がある。一時、「サッカーの天才」と呼ばれた朴主永は、今年に入って、KリーグのFCソウルと五輪代表チームでこれといった活躍を見せなかった。ファンからは一時「空砲」と呼ばれたりもした。08北京五輪カメルーン戦で先制ゴールを決めたものの、イタリア(0—3敗)、ホンジュラス(1—0勝)戦ではゴールを決められなかった。しかし、Kリーグより一枚上の欧州フランスリーグへ移籍し、初試合でゴールを決めたのは、自信
を取り戻すのに十分だった。
地元の評価も上々だった。まず、リカルド監督は、「朴主永は最優秀選手だ。テクニックの面で全く別の姿を見せてくれた」と語った。フランスのサッカー専門サイト・マッシフート(www.maxifoot.fr)は、朴主永を「今日の選手」に選出した。
朴主永は、フランスを足がかりに朴智星(パク・ジソン、マンチェスター・ユナイテッド)が開拓したイングランド・プレミアリーグへの進出を夢見ている。欧州の3大リーグ(プレミアリーグ、スペインのリーガエスパニョーラ、イタリア・セリエA)に比べて弱いが、欧州のサッカーを実感できるフランスで経験を積んで跳躍するという覚悟だ。朴主永は、「デビュー戦でゴールを決め嬉しく思うが、まだ1競技が終わっただけだ。良かった競技は早く忘れ、次の競技のためにもっと熱心に準備しなければならない。僕の最終の目標は他所にある」と述べる。
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