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[オピニオン]派閥とグループ

Posted September. 20, 2008 09:13,   

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李明博(イ・ミョンバク)大統領は昨日、ハンナラ党の朴ヒ太(パク・ヒテ)代表と会談し、「与党には派閥やグループがない。与党は一つだ」と述べた。連立政権であるわけではないので、与党がハンナラ党一つであることは間違いない。しかし、党派や派閥がないという言葉に頷ける国民がどれほどいるだろうか。他を引き合いに出すまでもなく、党内で「親朴」(朴槿恵元代表寄りの勢力)を公然と口にしている人たちはグループや派閥と無関係なのか。李大統領の言った言葉を、朴槿恵(パク・グンヘ)元代表が公式に明言していたなら、多少は説得力があったかも知れない。

◆もちろん、李大統領の意中を察するのは難しくない。「ハンナラ党で派閥やグループの話が出ないようにしてほしい。ハンナラ党が派閥を超えて一つに団結して私を助けてほしい」と注文したかったのだろう。洪準杓(ホン・ジュンピョ)院内代表の身の置き方をめぐって表面化した党内派閥間の対立、朴代表をはじめ党執行部のリーダーシップを巡る議論に対して、大統領として露骨的に触れるのは適切でないため、原則論のみを強調したのだろう。それで、洪院内代表を留任する代わりに、朴代表を後押ししたものだという解釈も出ている。実際、李大統領は「党代表の支援が(洪院内代表にとっては)最高の勢力だ」とか、「党代表が院の内外を一つにまとめる中心にならなければならない」とも言った。

◆しかし、大統領が望むからと言って、派閥が一瞬にして消えるだろうか。ハンナラ党内の派閥は、大きく「親李」(李明博寄りグループ)と親朴に分かれ、親李はまたいくつかのグループに分かれる。親李相得(イ・サンドク)、親李在五(イ・ジェオ)、親李方鎬(イ・バンホ)系があり、親李直系というグループもある。誰のおかげで国会議員のバッジがつけられたかが分類の主な基準になる。同じ親李でも事案別に様々な声が上がる。洪院内代表の退陣要求は、親李在五系が主導したという。最近は、潜在的な次期大統領選予備候補に挙げられる人物らを中心に新しいグループを作る動きもあるという。

◆政治家にとって派閥やグループは生命線に等しい。かつて、金永三(キム・ヨンサム)、金大中(キム・デジュン)、金鍾泌(キム・ジョンピル)氏は、その生命線を握って、地域割拠主義の甘汁を吸いながら、「小王国」の王様として君臨した。カネと候補公認権がその力の源だった。歳月が経ってもこのような旧態政治はさほど変わっていない。どこの派閥に身を入れるかよく選択してこそ生き残ることができるということを承知の上だからだ。李大統領はこのような政治を変えることができるかどうか、手並み拝見だ。

李進寧(イ・ジンニョン)論説委員 jinnyong@donga.com