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KTF社長、捜査網かい潜り裏金の出し入れは少額で

KTF社長、捜査網かい潜り裏金の出し入れは少額で

Posted September. 23, 2008 03:14,   

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KTの子会社であるKTFの納品不正を捜査中であるソウル中央地検特捜2部(尹甲根部長)は、KTF社長の趙栄柱(チョ・ヨンジュ)容疑者(52)を背任と収賄などの容疑で、22日に逮捕した。

検察は、趙容疑者が移動通信中継装置納品業者のBCNeグローバルオーナーであるチョン・ヨンゴン容疑者(57、収監中)から、受け取った約25億ウォンの現金や小切手などの用途を追跡している。

検察は、BCNeグローバルが、06年4月〜08年6月にKTFへ納品した物量の3〜5%を趙容疑者にリベートとして渡していたことを確認した。

これに先立ち、検察は、チョン容疑者の事務所を家宅捜索し、チョン容疑者が趙容疑者を含むKTF幹部7、8人に金品を提供した日付や送金金額、口座番号などが書かれたメモを確保した。

▲2000万ウォン未満に分けて提供〓趙容疑者は、BCNeグローバル側が、提供した借名口座の通帳と印鑑を受け取るか、義弟2人の借名口座で金を受け取ったほか、現金を直接受け取る方法で、リベートを受けてきたと検察は伝えた。

特に、BCNeグローバルは、趙容疑者に口座へ振り込む時は、2000万ウォン未満に分けて、約40回にわたって渡した。趙容疑者の借名口座にも、出し入れの金額が1500万〜1900万ウォンと様々だった。

金融情報分析院(FIU)は、2000万ウォン以上の頻繁な取引きは、金融監督機関や捜査機関に通報しているため、趙容疑者とチョン容疑者はこれを避けようと、送金金額を細かく分けたようだと、検察は説明した。

趙容疑者の夫人は、この金を銀行から随時引き出し、家に保管して必要な時に使用していた。検察は、趙容疑者の夫人が、単に金を引き出す役割にとどまらず、この金の用途も知っていたとみている。

しかし、趙容疑者の夫人は、夫の逮捕後、「体調が悪くて、取り調べを受けるのは難しい」と言い、検察への出頭を拒否しているという。

▲政界ロビーに捜査拡大〓検察は、趙容疑者が、携帯電話の料金引き下げなどKTFと関連した各種請願の解決のために、親会社であるKTや旧情報通信部、政界関係者などに金品を渡した可能性が高いと考えている。

検察は、盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領の側近だった李康哲(イ・ガンチョル)元大統領市民社会首席秘書官の依頼で、李元首席秘書官の知人である李某氏が、BCNeグローバルの理事に就任したという供述をし、その過程で金品や別の請託があったかどうかも確認している。

このほか、政界では、KTおよびKTFの前職・現職の幹部と直・間接的に関係がある政治家K、B、M、L氏の名前が、ロビーの対象に挙がっている。

また、チョン容疑者が、趙容疑者に金を渡した時期が、大統領選挙を約1年後に控えた06年11月〜07年4月に集中しており、この金が政界の大統領選党内選挙の候補陣営に、流れた可能性があるという疑惑も出ている。

しかし、趙容疑者は22日、ソウル中央地方裁判所で開かれた令状実質審査で、「義弟2人の口座の金は、まったく知らない金であり、現金で直接受け取った金は、チョン容疑者に借りた金だ」と主張したという。金の用途については、「生活が苦しい親戚を助けた」という趣旨の供述をしたという。

検察関係者は、「捜査の手がかりをつかんだ場合、政界のロビー疑惑も捜査する」と話している。



needjung@donga.com