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米国発「救済金融」、欧州まで飛び火

Posted September. 30, 2008 08:29,   

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米国発の金融危機が、欧州に飛び火したことを受け、欧州諸国が救済金融へ急旋回した。これまで欧州諸国は米国政府とは違い、政府が直接市場に介入することへ否定的な姿勢を示してきたが、米国発金融危機の影響が本格化していることから、方向を一斉に旋回し始めた。

▲英国〓英国政府は29日、住宅市場の低迷で深刻な打撃を被ったモーゲージ会社のブラッドフォード・アンド・ビングレー(Bradford&Bingley=B&B)を国有化することを決めた。英国B&Bは、ノーザン・ロック銀行に続き、今年に入って二番目に国有化される金融会社になるものと見られる。

B&B事業部門の中で最も良好とされる貯蓄分野は、スペインのサンタンデール銀行グループに売却される予定だ。

英国ではまた今年18日、ハリファックス銀行などを保有している金融持株会社HBOSが、リーマン・ブラザーズの破産の煽りを受け、ロイズTSB金融持株会社に買収された。

▲ドイツ〓ドイツ・ミュンヘンを拠点とするモーゲージ銀行のヒポレアル・エステートは29日、ドイツ政府の介入で破産の危機を何とか免れた。ヒポレアル・エステート銀行は、銀行コンソーシアムの資金支援を受ける形で救済された。ヒポはドイツ2位のモーゲージ銀行で、ドイツの株価指数・DAXのブルーチップに含まれているが、アイルランドと合弁投資したデプパが金融損失を受けたことで、莫大な被害を被った。

▲ベネルクス3国〓ベルギー、オランダ、ルクセンブルクのベネルクス3国の政府は、28日、域内の主要銀行であるフォルティスに112億ユーロ(約19兆ウォン)を緊急投入することを決めた。

フォルティス銀行の一部国有化は、欧州中央銀行(ECB)のジャンクロード・トリシェ総裁やイヴ・ルテルム・ベルギー総裁、オランダとルクセンブルクの関係者らが金融会合を開き決定された。フォルティスが昨年買収したABNアムロの株式は売却される。

1800年代に設立されたフォルティスはベルギーでは最大銀行であり、オランダでも2位の銀行だ。

一方、ベルギー政府は29日、株価が30%以上暴落したデクシア銀行の救済手続きに着手した。ベルギーとフランスが合弁投資したデクシア銀行グループは、地方政府向けの貸付に力を入れていたが、株価が今年初めより60.67%暴落するなど、経営危機に追い込まれていた。



pisong@donga.com