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「中国、五輪のためにメラミン報道を阻止」 台湾紙が報道

「中国、五輪のためにメラミン報道を阻止」 台湾紙が報道

Posted October. 01, 2008 03:00,   

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中国政府が、北京五輪の前に「メラミン混入粉ミルクの事態」を認識していたにもかかわらず、五輪の祭りムードに「冷や水」が浴びせられることを憂慮して、これらを隠蔽していた事実が、後になって確認されたと、台湾の「連合報」が30日付で報じた。

同紙によると、中国の週刊誌「南方周末」は、五輪が迫った7月末ごろ、メラミンが混入した粉ミルク問題の震源でもある三鹿グループの粉ミルクを飲んだ幼児が、大量に腎臓結石を発症した事実を取材し、報道しようとした。

しかし、メディアを管轄する中国共産党中央宣伝部は、「五輪が迫った時期なので、食品安全と関連したいかなる否定的な報道も禁止する」として報道禁止令を下し、これを阻止したという。

メラミン混入粉ミルク事態が公表された9月11日以後、中国のネットユーザーの間で、「中国政府が、五輪のためにメラミン事態を長期間隠蔽した」といううわさが流れたが、メディア報道で確認されたのは初めてだ。

今年7月から、禾風記者とともにメラミン問題を追跡取材してきた「南方周末」の傅剣鋒(30)記者が先月14日、自身のブログ(http://blog.sina.com.cn/fujianfeng)に掲載した「編集手記(東亜ドットコムに手記の全文を掲載)」によると、今年6、7月から、三鹿の粉ミルクを飲んで腎臓結石を発症した幼児が、湖北、湖南、江西省などで大量に発生した。

また、多くの病院の医師が、三鹿の粉ミルクが腎臓結石を引き起こしたという事実を認識し、被害者の親に三鹿の粉ミルクを飲ませないよう勧める一方、衛生部や国家品質監督検査検疫総局(質検査総局)に問題点を報告したという。

しかし、中国政府は一方では、この事態の報道を禁止し、他方では、質検総局に調査させた結果、三鹿の粉ミルクの品質に欠点はないと発表するなど、事態をもみ消そうとしていたことが明らかになった。

「編集手記」はさらに、五輪が終わった後に再び取材し、全国的に被害が広がっているという事実を確認し、先月13日(11日を勘違いしたもよう)に記事にしようとしたが、不透明な原因で報道されなかったと付け加えた。

党中央宣伝部は、中国政府がこれを公表した9月11日以降も、メラミン関連の報道は、新華社通信の報道を基準に統一して報道するよう指示し、各メディアの追跡取材および報道を阻止していると、連合報は伝えた。傅記者の編集手記も、削除された状態だ。



orionha@donga.com