大韓神経精神医学会は、最近相次ぐ芸能人の自殺を契機に、「精神科」という診療科目の名前を変更することを決めた。神経精神医学会は、「精神科」という名称の語感から生じる社会的な偏見を無くすため、23日、「精神科改名推進公聴会」と開くことにしたと、12日、発表した。
神経精神医学会は、「最近うつ病のため自殺する芸能人と一般の人が増え、精神科という名称がかえって人々に病院を訪れることに対する抵抗感を起していることから、改名を進めることにした」と説明した。
学会が最新、精神科の会員768人を対象に、精神科専門科目名称の変更に対する賛否投票を実施した結果、投票に参加した519人のうち460人(88.6%)が改名に賛成した。
現在、学会は新しい名称として脳心理医学科、心身医学科、ストレス科、神経ストレス科、神経心理科、神経精神科、精神健康科、精神健康医学科、精神ストレス科、精神医学科などを検討している。
学会の掲示板には早くから、△偏見を助長する恐れのある「精神」という言葉を外そう、△脳科学化につながる学問なので、「神経」を入れるべきだ、△精神的な苦悩の症状が身体に消化障害や頭痛、疲れなどをもたらすため、ストレスか心身という言葉が入るべきだ——などの多様な意見が掲載されている。
神経精神医学会の李ドンウ広報幹事は、「会員の専門分野が多岐に渡っている上、改名による利害関係も複雑に絡み合っているため、お洒落で包括的な言葉を探し難い」とし、「会員の選好度調査を通じ、新しい名前を決める計画だ」と述べた。
現行の医療法上、公式の診療科目の「精神科」は、1982年の以前は「神経精神科」だったが、1982年、大韓神経科学会の分離を機に、精神科に名前が変更された。
このため、1982年の以前に神経精神科で専門医の資格を取得した医師が勤める病院は、まだ「神経精神科」という診療科目を表示している。
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