北朝鮮が金正日(キム・ジョンイル)総書記の軍部隊視察を報じた11日、韓国の情報当局者は「北朝鮮が土曜日ごとに『重大発表』をするのは一度や二度ではないので、もう慣れた」と話した。
実際、北朝鮮は、7月の金剛山(クムガンサン)観光客射殺事件を含め、対内外の関心が集中した重要な事案を土曜日によく発表してきた。
北朝鮮の名勝地総合開発指導局報道官は7月12日に談話を出し、金剛山事件の責任を韓国側に転嫁した。朝鮮人民軍の金剛山地区軍部隊報道官も8月2日と9日に、金剛山滞在人員の追放措置を発表した。北朝鮮は10月4日、金総書記がサッカー試合を観戦したと報じた。
ある北朝鮮専門家は、「北朝鮮指導部が、対南および対外マスコミ広報業務に関する報告や承認を金曜日にまとめて行なっている可能性がある」と話した。土曜日に発生した重要事案を、放送が日曜日まで2日間扱い、朝刊新聞が月曜日付で大きく取り上げる韓国メディアのメカニズムを活用しているという観測も流れている。
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