「晩年ビリ」だったタンパベイの反乱がリーグチャンピオン決定戦でも続いた。タンパベイは12日、ホームのトロピカナフィールドで行われた米プロ野球アメリカンリーグチャンピオン決定戦第2戦で、延長11回裏、BJアップトン(写真)のサヨナラ犠牲フライで9—8、1点差の痛快な勝利を獲得した。
ボストンの松坂大輔の好投に振り回され第1戦を奪われたタンパベイは、これで1勝1敗を記録し、勝負を振り出しに戻した。
1988年創設以来、初めてポストシーズに勝ち進んだタンパベイは、昨季に続き2年連続ワールドシリーズの優勝を狙うボストンと対戦しても、いじけることがなかった。
両チームがポストシーズン1試合最多ホームランタイの7本のホームラン(ボストン4本)を放ったが、試合を決定付けたのは1本の犠牲フライだった。
8—8で勝負が付かなかった11回裏1死満塁の場面で、タンパベイのアップトンは、ボストンの7番目の投手、マイク・ティムリンの4球目を打って、右側に浮いたボールを飛ばせた。3塁に居た代走者フェルナンド・ペレスがホームを踏んで、5時間27分間に渡る血戦にピリオドを打った。
タンパベイはボストンと並んで12安打を打ったが、勝負どころで貴重な犠牲フライ1本でチーム創設後、リーグチャンピオン決定戦初勝利の記録を達成した。第3戦は14日、ボストンのホームであるフェンウェイパークで行われる。
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