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[オピニオン]「文化」のない文化部国政監査

[オピニオン]「文化」のない文化部国政監査

Posted October. 27, 2008 09:10,   

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24日、文化体育観光部に対する最後の国政監査の場で、非常識な暴言が横行した。民主党の李鍾杰(イ・ジョンゴル)議員の「長官・次官、そして天下り待機者たち、彼らは李明博(イ・ミョンバク)の手下だ」という発言が発端となった。大統領の敬称を省略したうえ、李政府の内閣および政権獲得に加わった関係者たちをひっくるめて「手下」と表現した。与党ハンナラ党議員たちは謝罪を求め、柳仁村(ユ・インチョン)文化部長官は、「人格を冒涜する発言だ」と強く抗議した。柳長官は、写真記者が撮影をすると、「おい、撮るな」と八つ当たりした。

◆この騒動に対して、ハンナラ党と野党民主党議員、柳長官は、互いに相手に責任を転嫁したが、誰かを責めるのは難しい五十歩百歩だった。李議員は「手下」のほかにも、ハンナラ党の安亨奐(アン・ヒョンファン)議員を「貴下」と呼んで、安議員の発言内容に食ってかかった。議員たちがよく口にする「尊敬する○○議員」という言葉はなかった。李議員の質疑に腕組みをしたまま答えた申載旻(シン・ジェミン)文化部第2次官の態度も適切ではなかった。相手を敬うほど、自分が上になるという謙遜の美徳が見られない舞台だった。

◆「手下」とは、他人の部下でありながら使い走りをする人を見下した表現だ。実際にそんなことをする人でも、「手下」と呼ばれれば怒るだろう。まして、海千山千の経験をし、自負心を持つ長官・次官をそのように呼んで、気分がいい人はいない。李議員が先の政権時代に「盧武鉉(ノ・ムヒョン)の手下」だった言われれば、気分はどうか、「易地思之(立場を変えて考えること)」に立って考えればいいだろう。柳長官の「撮るな」という発言は、言論統制の発想を含んだ傲慢な発言という指摘を受けるだろう。インターネットには、柳長官を非難する書き込みが盛んに行なわれている。

◆思わず言った言葉が、相手には匕首になる恐れがある。そのうえ、国会議員や長官は、常に国民が見ているというう事実を肝に銘じなければならない。自分の言葉と行動に責任を負わなければならない「公人の中の公人」だからだ。彼らの一言一言は、国民の言語習慣に直接影響を及ぼすという点で、重要な教育的機能も見逃してはならない。それを不便と思うなら、政治を辞めるのがいい。

陸貞洙(ユク・ジョンス)論説委員 sooya@donga.com