KTとKTFの納品不正疑惑などを捜査中のソウル中央地検特捜2部(尹甲根部長)は、南重秀(ナム・ジュンス)KT社長(53)を29日、被疑者として呼んで取り調べた。
検察は、南社長が前KTF社長の趙栄柱(チョ・ヨンジュ)容疑者(拘束収監)や前KTFネットワークス社長の盧泰範(ノ・テボム)容疑者(拘束収監)ら系列会社役員から人事請託や納品業者選定の見返りとして約3億ウォンを受け取った証拠をつかんだ模様だ。
検察によると、南社長は趙容疑者と盧容疑者に、自分の妻の女子高校同窓生名義になっている借名口座を渡し、同口座に金を振り込むことを要請したという。
盧容疑者は、南社長がKTF社長を務めていた05年、「私をKTF系列会社の社長にしてほしい」「実弟がオーナーの会社がKTFネットワークスの協力会社に選定されることを黙認してほしい」と頼んだ後、05年3月から今年8月まで毎月230万ウォンずつ計9300万ウォンを南社長の借名口座に振り込んだ。
趙容疑者は、移動通信中継機を納品する(株)BCNeグローバルの実のオーナー代表取締役であるチョン・ヨンゴン容疑者(収監)に、06年から最近まで南社長に約8000万ウォンを振り込むように仕組んだ。
検察は、南社長が他の役員と納品業者から億台の金品を受け取った証拠も確保したとされる。
南社長は03年1月〜05年7月までKTFの社長を務めた後、05年8月から現在までKTの社長として在職している。
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