「10年も経てば山川も変わる」と言われる。その長い歳月の間、相変わらずコートを守りながら、新記録を目前に控えている。プロバスケットボール・KCCのソ・ジャンフン(34、207センチ)だ。
10年前の今頃だった1998年11月14日、彼は大邱(テグ)でSKのユニホームを着て、東洋(トンヤン、現オリオンズ)とのプロデビュー戦で、24得点を上げ華やかに登場した。
このような彼が今週末、待望のレギュラーシーズン1万得点突破が間近だ。12日現在、9979得点まであと21得点を残している。米プロバスケットボール(NBA)で最高得点記録はカリーム・アブドゥルジャバースの3万8387得点。
単に出場時間が長いからといって、立てられるような記録でない。それゆえ、ソ・ジャンフンの喜びも大きい。しかも、KCCは最近5連勝をマークし単独首位のため、色々な面でシーズン序盤の足取りが軽い。
ソ・ジャンフンは、「選手は記録のためにプレーするわけではないが、記録は客観的なものが積み重ねられた歴史だ。負傷とストレスを乗り切って、私が流した汗と血、努力の賜物だ」とコメントした。
KCCのチェ・ヒョンギル団長は、「球団レベルでソ・ジャンフンの記念映像を作って、ファンと一緒に楽しむ時間を用意している」と話した。
いつの間にか30代半ばになった彼は、今季、韓国内最長身の新人、河昇鎭(ハ・スンジン、222センチ)と呼吸を合わせ、さらにやる気満々だ。
「関心の外になるかと思ったら、スンジンが来て、さらに注目を集めている。良い結果が得られればと思っている」。
SKと三星(サムスン)で活躍していた時、いずれも優勝リングを獲得したソ・ジャンフンは、KCCでの2度目のシーズンを迎え、人生で3度目の王座を狙っている。そろそろ引退を考えても良い時期だが、自分が所属しているチームに必ず優勝した栄えある伝統を受け継がせたいということ。
ハ・スンジンと共に、マイク・ブランドン(207センチ)、ブライアン・ハーパー(203センチ)のような長身選手が構えているため、ソ・ジャンフンはゴール下と外郭で精巧なシュート力を誇示している。控えの選手層が厚くなり、出場時間も調節できるため、体力の負担も軽減されたおかげで、前より速攻とバックコートへの加担が、増えたのも変わったところだ。
それでも負傷の再発を防ぐため、ずっと首にサポーターをしていることから、「モク(首という意)ジャンフン」というニックネームが付けられた。
ソ・ジャンフンは、「首はとても敏感なところなので、すごく心配している。サポーターをすると、首が詰まるし、視野も悪くなって大変だが、仕方ない。このような苦労を理解してもらいたい」と訴えた。
もうプロバスケ界の最高齢シングルになったという話に、ソ・ジャンフンは、「私1人ではない。KTFに同い年のヤン・ヒスンがいるじゃないか。後輩の中でも、もうパパが多い。私もそばに誰かがいてほしいと思う」と笑顔で話した。
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