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[オピニオン]全教祖派vs校長派

Posted November. 27, 2008 03:09,   

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「(校長が)取るところがなくて、あの金(放課後学校管理手当て)に目をつけるのか」。蔚山(ウルサン)中央女子高校の学生らが、書いたビラの内容だ。同校の父兄と同窓会で構成された非常対策委員会(非対委)は、学生らが校長室のドアに貼りつけたビラには、これよりもひどい言葉もあったと伝えた。学校の壁には、赤色や黒色の落書きだらけだ。非対委は、「教室で女学生らが全教祖派と校長派に分かれて、修学能力試験(13日)を目と鼻の先にした先月30日から、つかみ合って争う乱闘場になっている」と嘆いた。

◆蔚山市教育庁は、放課後の補充授業を奨励し、教師には講師料を支給し、校長・教頭・行政職員などの補充授業の支援関係者にも管理手当てを支給することを決めた。行政支援をする校長・教頭と職員が1ウォンも受け取ることができなければ、違和感と不満が生じるという配慮からだ。このため、補充授業費の一部から校長に管理手当て月30万ウォンを支給することになり、騒動が起った。管理手当ては、校長が決めるのではなく、父兄や教師、地域関係者が参加する学校別運営委員会で決まる。

◆蔚山の高校生の学力水準は、08年の全国連合学力評価(4月)の結果、高校3年生の中で1〜2等級が12.3人で、全国平均15.9人に比べて少ない。1、2年生の1〜2等級の割合も、全国平均に及ばない。2年生の娘を持つ李インファ非対委院長(自営業)は、「今年の9月に就任した校長が東奔西走して、2、3年生が市教育庁で『学力優秀善導学年』に選定される成果があった。今回の事態は、単なる手当ての問題ではなく、教師を督励する校長を追い出そうとする陰謀だ」と話した。

◆全教組所属の教師たちは授業時間に、学生らに「校長が父兄を動員した」と主張した。市教育庁が出てきて、「手当ての支給決定は正当だった」と判定したが、葛藤は鎮まっていない。全教組の教師らは、講師料60万〜80万ウォンを受け取りながら、校長が30万ウォンを受け取ることを問題視して、学校を騒乱に追い込む闘争をしているのだ。全教組の教師たちの学内闘争で、学校の現場が騒がしくなることは、昨日今日のことではない。「30万ウォン闘争」の被害は、金で計算することはできず、学生と父兄にそのまま帰ってくる。

許文明(ホ・ムンミョン)論説委員 angelhuh@donga.com