タイの反政府デモ隊が、バンコク郊外のスワンナプーム国際空港の管制塔を掌握し、欠航が続出するなど、混乱が続いていると、外信が26日付で報じた。
国民民主主義連帯(PAD)が率いるデモ隊は25日、スワンナプーム空港の旅客ターミナルと市内に出る高速道路を占拠したのに続き、26日には管制塔まで掌握し、航空機16便が、ドンムアン空港や地方の空港に臨時着陸することになった。
航空の正常化を待つ乗客約3000人は、空港内のベンチで雑魚寝をするなど、足止め状態になった。
これに先立ち25日午前には、覆面をかぶった人々が反政府デモ隊に対して爆弾を投げつけ、4人が負傷したが、デモ隊は退かなかった。
ソムチャイ首相は、ペルーで開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議を終え、26日午後、スワンナプーム空港を通じて帰国する予定だったが、空港がデモ隊の手に渡ったため、バンコク北部のチェンマイ空港を利用する予定だ。
一方、スワンナプーム空港が全面マヒし、韓国からバンコクに出発する航空便がすべて欠航した。また、バンコク現地でも、大韓航空の乗客1018人、アシアナ航空の乗客393が、韓国に出発することができず、足止め状態になった。
タイ国籍機のタイ航空も、この日すべて欠航した。
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