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「プロ並みのパットが可能に」大学教授が新グリップ開発

「プロ並みのパットが可能に」大学教授が新グリップ開発

Posted December. 19, 2008 03:40,   

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パットがうまく打てなくなった。ほとんどのゴルファーと同様に、「ある日、突然」だった。

球歴13年のソウル大学教育学科のナ・イルジュ(54、写真)教授は、シングルゴルファーだった。ベストスコアはイーブンパー72打。18ホールを回る間、パターを26度しか取っていない時もある。「至尊」こと申智愛(シン・ジエ)の今季の国内大会平均パター数は27.59だ。

ナ教授は4年前、原因の分からないパットの乱調に陥った。昨年、パー5の昆池岩(ゴンジアム)CC18番ホールで、ツーオンをしてからフォーパターでボギーを叩くと、ゴルフをやめようかとも思った。

しかし、ゴルフが好きだったので、諦めるのは簡単でなかった。今年の初め、「僕が下手なのではなく、方法が間違っているのではないか」という発想の転換をしてからは、学問的なアプローチを試みた。そして、「フィンガーボーン(Finger-Bone)パターグリップ」を考案した。100打前後だったスコアも安定してきた。

このグリップは、従来の「パーム(手のひら)グリップ」と違って、微細な力の調節が可能な指骨を使う。右利きの場合、左手は普段どおりに取って、右手だけを変える。人差し指、中指、薬指、小指の中間骨を利用できるが、ナ教授はパターの上に見える指の数によって、ノーフィンガー、ワンフィンガー、ツーフィンガー、スリーフィンガーグリップと名づけた(下のグラフを参照)。状況によって、または各自が好きなグリップを使えばいい。

このようなグリップを使うゴルファーがいなくはない。国内通算4勝をあげたパク・ドギュの「はさみグリップ」は、ノーフィンガーだ。しかし、ナ教授は、このグリップの効用を物理学、生体力学、運動力学的な観点で立証し、体系化させたという点で注目される。ソウル大学の協力を得て、11月、発明特許を出願し、米国特許の出願を準備している。執筆を終えた論文はまもなく本で出版する予定だ。

肩から手先まで五角形を作って、時計の錘のような姿勢を保たなければならない、ややこしいパームグリップパットとは違って、右腕だけ前後に動かせばいい「フィンガーグリップパット」は、動作が簡単でミスの可能性が大きく減ると、ナ教授は説明した。「感」ではなく「科学」を利用した方法だというものだ。世界的なゴルファーらがパットが上手なのは、絶え間ない努力のおかげであって、従来のパームグリップは問題が多いという話も付け加えた。

ナ教授は、「誰でも簡単に身に付けられるこのグリップは、何より右手首が別々に動かないため、いつもスイートスポットに球を合わせて、望む方向へ送ることができる。特許登録が済めば、パットの方法と用品に一大革新が起きるだろう」とし、「プロ選手がフォームを変えるのは用意でないだろうが、崔京周(チェ・キョンジュ)やミシェル・ウィーがこのグリップを使ったら、もっと良い成績が上げられるだろう」と話した。

1900年代序盤、ゴルファーは誰でも野球バットを握るように、パームグリップを使った時、ハリー・バードンは右手の小指を左手に乗せる「オーバーラッピンググリップ」を作った。現在、バードングリップは世界中のゴルフクラブのフェアウェーを占領している。00年代のグリーンでは、パームグリップの代わりに「ナ・グリップ」が流行するようになるかも知れない。



why@donga.com