北朝鮮の水攻めを阻止するため、国民の募金で建設された平和ダムの上流地域に、湿地保護地域指定とラムサール湿地登録が推進される。
環境部は24日、「平和ダムの上流地域には、絶滅危機種1級のカワウソが棲息するなど、優れた生態系を体系的に管理するために、同地域2.93平方キロメートルを湿地保護地域に指定する案を推進中だ」と明らかにした。
環境部は、同地域に生態系調査で、カワウソだけでなく、絶滅危機種1級のタカ、ヤギ、ジャコウジカ、2級のヤマネコ、テンなど様々な動植物が棲息していることを確認した。
湿地保護地域は、自然状態が維持している地域や、絶滅危機の珍しい野生動植物が棲息する地域などに指定でき、建物の新築・増築や、砂や砂利などの採取行為が禁止される。
しかし、環境部と協議している国土海洋部は、安全保障を考慮する必要があるとし、保護地域の指定に難色を示している。国土海洋部関係者は、「上流に北朝鮮の金剛山(クムガンサン)ダムがあり、南北の安全保障状況が変われば、追加の施設を設置する必要性がある地域だ」と説明した。
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