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[オピニオン]アフガン調査団

Posted January. 02, 2009 03:00,   

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昨年5月、日本の沖縄で会ったある米海兵隊の領官級将校は、「米軍にとってアフガニスタンは地獄のようなところだ」とため息をついていた。イラクとアフガンへの出動経験を持つ彼は、「イラク駐留米軍は最新兵器をはじめ、装備と予算で十分な支援を受けているが、アフガンの米軍は先端兵器の供給が十分に行われず、悪戦苦闘している」と伝えた。彼は、ワシントンの関心がイラクに傾いているため、当面はアフガン米軍の苦痛が続くだろうとの見方を語った。

◆バラク・オバマ次期大統領は、就任すれば対テロ戦争の中心軸をイラクからアフガンに移す考えを明言しているが、アフガンは依然として危険な戦場だ。AP通信は、昨年、イラクで314万の米軍人が戦死し、前年の3分の1に急減した半面、アフガンでは151万の戦死者を出し、昨年に比べて35%増加したと報じた。タリバンが勢力を回復し、国土の72%に永久拠点を確保したと、ある国際的な民間研究所は報告している。

◆韓国政府がアフガンに近く調査団を派遣するという。オバマ次期政府が韓国にアフガンへの派兵を要請する可能性が出てきている状況下で、関心を持たないわけにはいかない。柳明桓(ユ・ミョンファン)外交通商部長官は一昨日、「テロとの戦争で一番難しい状況下にいるイラクとアフガンの国家再建を支援することは一つの義務だと考えている」と述べた。支援という言葉には、「派兵」が含まれていると拡大解釈する必要はないだろうが、政府に徹底した現地の状況把握だけは求めたい。その後に支援の可否を決めても遅くはない。

◆アフガン戦争は、米国と北大西洋条約機構(NATO)が主導している。現在、41ヵ国がアフガンで活動している国際安保支援軍(ISAF)に軍隊を送っているが、兵力をNATOメンバー国である米国(1万9950人)、英国(8745人)、ドイツ(3600人)、フランス(2785人)、カナダ(2750人)、イタリア(2350人)が支援している。非NATOメンバー国の中には1090人を送った豪州を除外すれば、殆どが数十人の派兵に止まっている。韓国はNATOメンバー国でもなければ、アフガンとは特別な縁も持たない。米国との同盟関係がひっかかるのは確かだが、米国やNATOメンバー国に比べればアフガンは韓国にとって依然として、まだ遠い国だ。

方炯南(パン・ヒョンナム)論説委員 hnbhang@donga.com