Go to contents

[オピニオン]マイスター高校

Posted January. 16, 2009 07:58,   

한국어

今年、工業高校を卒業する予定のチュ・ドンヨプさん(19)は、すでに給料を受け取って、両親に渡した。大卒者にも羨望の的である三星(サムソン)電気に2週間前に入社し、2週間分の給料を受け取ったのだ。彼は、三星電気が採用した技能コンテストの入賞者112人のうちの1人だ。大卒失業者が溢れている就職氷河期なので、大学生の友人を見てもけっして羨むこともないだろう。チュさんは、「大学は働きながらでも十分に通うことができる」と言い、学位のためでなく、知識と技術を得るために勉強を続けると話した。

◆工業高校を卒業して大企業に入社した人は、大学に行く心配をする必要のないケースが多い。社内に設立された社内大学で、大学課程を終えることができるためだ。外部の教授をはじめ、講師たちが社内の講義室に来て教えてくれるため、時間と学費も節約できる。所定の課程を履修すれば、大学の卒業証を受け取ることができる。就職率が高いことで有名な巨済(コジェ)工業高校は、三星重工業と協約を結んでいる。三星重工業に入社した卒業生たちは、三星重工業工科大学に進学し、勉強しながら働くことができる。

◆来年からは、工業高校や農業高校などの専門高校がグレードアップする。政府の支援を受けるマイスター高校が指定され、学生を選ぶ。この学校の学生は、学費が全額免除になり、就職の時には、軍隊への入隊が延期されるだけでなく、特技兵として兵役を終えることができる。軍隊のために、経歴で損をすることがなくなる。すでに、首都電気工業高校、釜山(プサン)自動車高校、慶北(キョンブク)機会工業高校、原州(ウォンジュ)情報工業高校、忠北(チュングク)半導体高校、合徳(ハプトク)製鉄高校、群山(グンサン)機械工業高校、亀尾(クミ)電子工業高校、巨済工業高校の9校が、開校を準備している。今後、マイスター高校50校が指定されれば、名実共にマイスターを輩出する名門高に成長するだろう。

◆高学歴者の就職も針の穴だ。学歴を低くして「偽装就職」を考える人は、一人や二人ではない。50、60代の中年層の間では、子どもが就職したのかと聞くと、「懲役○○年の刑」というジョークまで広がっている。就職して、稼ぎながら大学に通う子どもは親孝行だ。大学を出たところで、親のすねをかじって暮す「カンガルー族」になるか心配なら、マイスター高校に向いているか、真剣に考えてみることだ。マイスター高校出身者が、特別目的高校、自律型私立高校出身に劣らず、うまくいってこそ、先進社会になるのではないか。

朴永均(パク・ヨンギュン)論説委員 parkyk@donga.com