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ユニークなアイデア、不況を克服する効果抜群

ユニークなアイデア、不況を克服する効果抜群

Posted January. 24, 2009 05:52,   

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多国籍製薬会社・韓国MSDの営業チームのソ・ジヨン(33)課長は、最近、チームの会議のスタイルが変わったことを「目」で目撃している。

前は具体的な数値とグラフ一色だった会議の資料が、ここへきて画用紙に色鉛筆や絵の具で塗った絵に変わっているからだ。営業チームで今年の目標を決めた20日、会議では「新生」の意味として宇宙の大爆発(ビックバン)の絵が登場した。

ソ課長は、「このような形の会議が最初はぎこちなかったが、慣れてからは多様な絵に刺激されて創意的なアイデアが浮かんできた」と話した。

不況を乗り切るため、従業員の創意力増進に乗り出すグローバル企業が増えている。人員削減やコストカットなど伝統的な不況打開策の代わり、一人ひとりの従業員の「創意力」を引き出し、不況を克服するという試みだ。

韓国MSD関係者は、「不況を乗り切る解決策は結局『人材』にある。やりやすい構造調整の代わりに、社内の人材の創意力を押し上げて生産性の向上に取り組んでいる」と述べた。

●従業員のアイデア公募戦、「もう選択ではない必須」

韓国クアルコムは、従業員のアイデア公募戦の「クアルコム・イノベーション・ネットワーク・ベンチャーペスト」を毎年開催している。この公募戦は、社員のうち誰かが新しいアイデアを社内の掲示板に書き込むと、世界中の従業員がこれを共有し、アイデアを追加して新しい製品を作るやり方で進められる。

昨年、この行事に参加した金ジェホン次長は、「最近、行事に対する社員の関心が高まっている」とし、「創造的な人材が要る会社の立場と社員の努力が結合したもの」と述べた。

インターネット検索業者のグーグルの「20%プロジェクト」は、社員の創意力を会社の売上に結びつかせた代表的なケースだ。

「20%プロジェクト」は、業務時間の20%を本人の仕事の他に個人的な関心分野に使えるようにした制度で、グーグルの中核製品の「グーグル・ニュース」「グーグル・ジーメール」「グーグル・アース」はいずれもここから誕生した。

ドイツ系生活用品メーカーのヘンケルコリアは、ヘンケルグローバルの支社が共同で施行する「レッツイノベーション」プロジェクトを実施している。

会社側は、「毎月、違うテーマで革新案を提案するこのプロジェクトで、世界中から年間10万件ぐらいのアイデアが集まる」と説明した。

●社内創意力アップのための多様な試み

オリンパス韓国は創意力を発揮し、優秀な業務成果を出した社員を対象に毎月MVPを選んでいる。オリンパス韓国側は、「この賞は地位の上下を問わず、事例が創意的で革新的な場合を対象にするため、役職員の自己開発や創意力増進に役立つ」と説明した。

オリンパス韓国の方日錫(バン・イルソク)代表は、06年、全社員に花の植木鉢を配り、この花を育てながら感じたことを「観察エッセー」に記録するようにするユニークなプログラムを行ったりもした。

CJライオンは読書討論プログラムを運営し、社員に自由な考え方を強調している。社員は毎月1冊ずつ本を決めて読み、討論を行い、会社は図書購入費と食事を含めた討論場所のための費用を支援する。

スウェーデンに本社を構える紙パック製造会社のテトラパックは、19日、全社員が参加して「手作りのはがき」を作る行事を行った。

「環境の日」を記念して進められたこの行事で、テトラパックの全社員は紙パックを分解して作ったリサイクル用紙でそれぞれユニークなデザインのはがきを作った。この会社は、「社員の創意力を高めるための行事」と説明した。



jmpark@donga.com swon@donga.com