「釜山(プサン)のファンが懐かしいです(I miss my Busan-fan)!」
昨年、「野球都市」釜山を溶鉱炉のように熱くしたロッテの「熱血男」カリム・ガルシア(34)。メキシカン・ウィンターリーグに参加した後、米フェニックスで休憩しながらも、心だけは片時も釜山を離れていないようだった。
ガルシアは13日、電子メールを通じて「ロッテがキャンプを張っているサイパンへ行きたくてたまらない」と残念がった。
彼は来月開催の第2回ワールドベースボールクラシック(WBC)のメキシコ代表メンバーに名前を連ねている。大リーグスター出身のビニー・カスティーヤ監督の下で、メキシコで行われる代表チームの練習に参加しなければならないため、ロッテに合流できるのはWBCが終わる来月末になる。
ガルシアは昨年、ロッテを8年ぶりにポストシーズンに導いた主役の1人だった。打率2割8分5厘に30本塁打(2位)、111打点(1位)の活躍ぶりを見せた。
三振を食らうと悔しさのあまりにバットを砕く激情ぶりや、試合後には観客に感謝の挨拶をし、サインを求められると丁寧に応じるマナーを兼ね合わせ大きな人気を集めた。
そのようなガルシアのことを、釜山のファンは「降臨神」と呼びながら歓呼した。彼が打席に立つと、ヘンデルのオラトリオ「メサイア」の中のハレルヤの絶頂部を改詞した「ガルシア・ソング」が鳴り響いた。
ガルシアは、「僕を熱狂的に応援してくれた観客の姿を今も鮮明に覚えている。釜山の野球ファンは世界最高だった」と話した。
今季の目標は、ロッテの韓国シリーズ優勝だ。
個人成績の目標について聞くと、「個人的な欲張りはない」としながらも、「昨年よりは安打と本塁打、打点をさらに一つずつ上げたい」と話した。そのうえで「ロッテと一緒に練習はできないが、体力的には全く問題がない」と自信を示した。
ロッテのジェリ・ロイスタ監督は、今季4番打者に李大浩(イ・デホ)、5番ガルシア、6番洪性炘(ホン・ソンフン)を配置し、「右—左—右の打線」にする計画だ。
ロイスタ監督は、「ガルシアがキャンプに参加しなくても心配はしない」と言い、強い信頼を示した。昨冬、メキシカンリーグに続き、WBCで実戦感覚に磨きをかけば、冬季練習に劣らない効果があるという話だった。
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