
ハワイの天気は崩れがちだった。明るい日差しがさすのかと思ったら、瞬時に雨雲が迫ってきて激しい雨を降らした。
ハワイが故郷のミシェル・ウィー(20)もそうだった。優勝を目の前にして明るい笑みを浮かべていたが、いきなり動揺して頭を下げた。
しかし、ハワイは頻繁な夕立で虹をよく見ることができるため、「レインボーステート」と呼ばれる。ミシェル・ウィーも雲の間から希望という虹を確認したという自信だけは大きかった。
15日、米ハワイ州タートルベイリゾート(パー72)で閉幕した米国女子ツアー開幕戦「SBSオープン」最終3ラウンド。
ミシェル・ウィーは10番ホールまで3打差単独首位をマークしたものの、通算7アンダーで準優勝に止まった。優勝カップはアンジェラ・スタンフォード(10アンダー、米国)が獲得した。
11番ホール(パー4)のダブルボギーが痛手となった。ミシェル・ウィーは3番ウッドでティーショットをしたが、強風に流されたボールは池に落ちてしまった。罰打の後、5番ウッドで打った3打目のショットはグリーンをはオーバーし、4打目のショットさえ後ろの土地を打って、結局2打を失う結果となった。
反面、9番ホール(パー5)でティーショットしたボールが木の下に打ち込まれてアンプレヤブルをを宣言しても、パーでセーブをしたスタンフォードは、13番ホールから3連続バーディーを奪って、逆転に成功した。
ミシェル・ウィーは16番ホール(パー4)で1メートルのバーディーパットがホールの左側に流れた後は力が尽きた様子だった。
LPGAツアー史上初の新人デビュー戦優勝は逃したものの、ミシェル・ウィーは一層成長した姿で今季の活躍を予告した。ドライバの代わりに3番ウッドをよく使って正確度を高め、ショットゲームとパットもさらに精巧になった。フェアウェーとグリーン的中率はいずれも70%近くまで押し上げ、ラウンド当たり平均パット数も26.7個まで減らした。
ミシェル・ウィーは、「ちょっと失望したが、肯定的な部分が多くて満足している。優勝するためにさらに頑張りたい」とコメントした。
kjs0123@donga.com