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[社説]国会内で国会議員がテロに遭う国

[社説]国会内で国会議員がテロに遭う国

Posted February. 28, 2009 04:43,   

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27日昼、国会で、与党ハンナラ党の田麗玉(チョン・ヨオク)議員が、釜山(プサン)民主化実践家族運動協議会(民家協)共同代表の李某氏ら5、6人の女性に集団暴行を受けた。田議員は、国会構内で、「この××、殺してやる」と言われ、髪の毛をつかまれて、顔や首を殴られた。民主主義に対する明らかなテロである。田議員の言葉のように、大韓民国のレベルはこの程度なのか。

民家協の会員が田議員を暴行した理由は、民主化運動者と認定された東義大事件関係者に対する再審議法案と関連があるとみえる。田議員は最近、02年に釜山東義大事件関係者を民主化運動者と認定した民主化補償審議委員会の決定を再審議する「民主化運動関係者補償法改正案」を国会に提出すると明らかにした。警察は、加害者たちが、田議員の立法活動に不満を抱いて、暴力を振るったと見ている。

東義大事件関係者は、罪のない7人の警察官の命を奪っても、「民主化運動者」と称えられ、勲章と平均2500万ウォンの補償金を受けた。田議員は、左派勢力が掌握した民主化補償審議委員会が、警察官を殺害した不法暴力デモ者を民主化の英雄とした過ちを正すために立ち上がったのだ。田議員への暴行行為は、自由民主主義体制に対する挑戦である。

国会議員の立法行為は、国民が与えた憲法が保障した権利であり義務である。法律の改正を推進する議員に対して、気に入らないからといって暴力を振るうことは、単なる暴行ではなく憲法の価値を否定する反憲法行為であり、反国家事犯である。加害者に対する厳正な捜査と刑事処罰がなされなければならない。加害者の行動を背後で指示した勢力がいないのかも、当然捜査する必要がある。さらに、田議員の事務所前で、抗議記者会見に参加した東義大5・3同志会と韓国進歩連帯の会員たちの関連性についても究明すべきだろう。

国法秩序を軽視するこのようなテロは、法秩序と公権力の権威が地に落ちた韓国社会の全般的風潮とも深い関係がある。ハンマーと電気のこぎりで国会を蹂躙した暴力議員たちから、自分たちの逸脱行為を深く反省する契機にしなければならない。