メキシコは、韓国に歯が立たなかった。第2回ワールドベースボールクラシック(WBC)1ラウンドで12本の本塁打を放ったメキシコだったが、韓国を相手に9本の単打を記録しただけだった。その代わり、3本の本塁打を放ったのは韓国だった。
韓国がWBC8強ラウンドの初試合で、申し分のない勝利を収めた。韓国は16日、米国サンディエゴ・ペトコパークで行われた試合で、3本の本塁打を含め12安打をマークし、メキシコを8—2で制した。06年第1回大会の本戦ラウンドの初試合でも、メキシコと試合をした韓国は、李承鎏(イ・スンヨプ、巨人)の2点本塁打に支えられ、2—1で勝利した。韓国は1998年以後、プロ選手が参加した試合で、メキシコを相手に4戦全勝を記録した。
先制点を取ったのは、メキシコだった。メキシコは2回表、韓国先発の柳賢振(リュ・ヒョンジン、韓化)から3安打を奪い、2対0でリードした。韓国は1回裏1アウト、1、2塁の場面で、4番打者・金泰均(キム・テギュン、韓化)が併殺打で、気が抜けた展開となった。
しかし、韓国は続く3回の攻撃で、李杋浩(イ・ボムホ、韓化)のソロ本塁打と安打で出塁した李容圭(イ・ヨンギュ、KIA)の気の利いた走塁プレーで、2対2に追いつき、勝負を振り出しに戻した。
胸をなでおろした韓国打線は、本来のペースを取り戻した。その先頭にアジアラウンド・日本との第1戦で140メートルの大型本塁打を放った金泰均がいた。
4回、先頭打者で出た金泰均は、メキシコ先発のオリバー・ペレス(ニューヨーク・メッツ)の3球目外角直球を打ち、左フェンスを越した。ペレスはこの2年間、大リーグで25勝を上げた投手だ。
金泰均は試合直後、「1回に併殺打を打ち、試合が厳しくなると思っていた。しかし、投手が頑張って抑え、他の打者も頑張ったおかげで、上々の結果が出た」と語った。
7回、勝利を確定付ける2打点のタムリーヒットを含め、5打数2安打3打点2得点を記録した金泰均は、今大会5試合で4割2分1厘に2本塁打9打点6得点を記録し、「ポスト李承鎏」の役割を全うしている。
韓国は17日、練習なしに1日休み、18日正午12時、キューバを下した宿敵・日本と対戦する。
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