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「抑留中の米女性記者2人を起訴」北朝鮮メディアが報道

「抑留中の米女性記者2人を起訴」北朝鮮メディアが報道

Posted April. 01, 2009 08:32,   

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北朝鮮が、抑留中の米国人女性記者2人を裁判にかける準備をしていることを明らかにした。北朝鮮の朝鮮中央通信は31日午前2時、「該当機関の調査の結果によると、証拠資料と本人の供述から、米国記者たちの不法入国と敵対行為の容疑が確定された」と報じた。さらに同通信は、「該当機関は調査を続ける一方、すでに確定された容疑に基づいて起訴する準備をしている」と付け加えた。

しかし、北朝鮮は、米国人女性記者がどのような「敵対行為」をしたのか、どのような法律を適用するのかなど、具体的な内容は公表しなかった。

米「カレントTV」所属の韓国系ユナ・リー記者と中国系ローラ・リン記者は先月17日、中朝国境地帯の豆満江(トゥマンガン)付近で、脱北者問題などを取材していたところ、北朝鮮当局に拘束された。

北朝鮮の刑法第63条(スパイ罪)は、「共和国公民ではない者が、我が国に対するスパイ目的で、秘密を探知、収集、提供した場合には、5年以上10年以下の労働教化刑に処する。情状が重い場合には、10年以上の労働教化刑に処する」と規定している。また、第69条(朝鮮民族敵対罪)は、「他国民が、朝鮮民族を敵視する目的で(中略)民族的不和を起こした場合」に同刑に処すると規定している。しかし、北朝鮮が過去、米国人抑留事件を裁判にかけず、政治的に解決した前例に照らして、報道も対米交渉用である可能性が高い。

実際、2人の女性記者の釈放のために、米朝間の接触が行なわれている。朝鮮中央通信は、「調査過程の領事の接触、待遇などは、国際法に則っている」と説明した。米国務省は先月30日(現地時間)、女性記者2人を平壌(ピョンヤン)駐在のスウェーデン外交官を通じて面会したと明らかにした。ゴードン・デュグイッド国務省副報道官は、「先週末に面会が行なわれた。しかし、記者たちがどこに抑留されているかは分からない」と話した。

一方、北朝鮮は同日、現代峨山(ヒョンデアサン)所属の40代の男性労働者A氏を2日間取り調べた。韓国政府と現代峨山は、A氏に韓国側関係者との面会を許可し、弁護を受けられるようにして欲しいと要求したが、北朝鮮側はこれを受け入れなかったという。李種珠(イ・ジョンジュ)統一部副報道官が伝えた。

北朝鮮は30日、A氏に対する取り調べを始めたが、韓国側には「調査の間、健康と身辺の安全や人権を十分保障する」ことを明らかにした。北朝鮮民主化ネットワーク(ハン・ギホン代表)は31日、声明を出し、「北朝鮮は、抑留された民間人に対する韓国側の面会を許可し、開城(ケソン)工業団地の韓国側職員をただちに解放せよ」と促した。



kyle@donga.com