大田(テジョン)地検特捜部(李庚勳部長)は6日、会社資金約200億ウォンの横領や10〜20億ウォンの脱税容疑がもたれているチャンシン繊維のカン・グムウォン会長を取り調べた。検察は、カン会長の容疑が固まり次第、逮捕状を請求する方針だという。
最高検察庁・中央捜査部(李仁圭部長)は、大田地検でカン会長の身元問題が処理され次第、カン会長をソウルへ移送する予定。また、泰光(テクァン)実業会長の朴淵次(パク・ヨンチャ)容疑者が昨年2月末、盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領の姪の婿、ヨン・チョルホ氏に500万ドルを手渡した経緯について、取り調べを行う計画だ。
カン会長は07年8月、ソウルのSホテルで朴容疑者や鄭相文(チョン・サンムン)元大統領総務秘書官と会い、盧前大統領の退任後の活動資金の調達問題について話し合い、朴容疑者はこの席で、「香港の口座にある50億ウォンを使うよう」提案した。検察は、カン会長が、「当時、朴会長の提案を断った」と主張したのが事実であるかどうかについて取り調べる方針だ。
検察は、盧前大統領が退任後住んでいる慶尚南道金海市進永邑(キョンサンナムド・キムヘシ・チンヨンウプ)の峰下(ポンハ)村の開発のため、カン会長が(株)峰下を設立後、70億ウォンを投資した経緯や金の出所、盧前大統領の側近である安熙正(アン・ヒジョン)民主党最高委員に追徴金納付への支援名目で手渡した10億ウォンあまりの不法性についても取調べを行っている。検察は近く、安最高委員に対しても取調べを行う方針だ。
一方、検察は06年4月、朴容疑者から約1億ウォンを受け取った容疑(政治資金規正法違反)で、朴𨛗用(バク・グァンヨン)元国会議長を6日に取り調べた後、深夜に帰宅させた。朴元国会議長は、「朴会長は、私が設立した『21世紀発展研究院』に06年、後援金を出したことがある」と釈明した。
また検察は同日、金元基(キム・ウォンギ)元国会議長の秘書室長を務めたヨルリン・ウリ党の金ドクベ元議員を逮捕し、取調べている。金元議員は04〜05年、朴容疑者から数千万ウォンの不法政治資金を受け取った疑いがある。
検察は、金元国会議長が04年10月、与野党の国会議員らとともにベトナムの泰光実業の現地工場を訪問した際、朴容疑者から金を受け取ったかどうかについて確認しており、近く取調べを行うという。金元国会議長は周辺の人らに、「朴会長から金を受け取ったことは全くない」と釈明したという。
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