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盧前大統領、「借金返済」目的でも違法

Posted April. 09, 2009 08:14,   

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借金返済のため、泰光(テグァン)実業会長の朴淵次(パク・ヨンチャ)被告から数億ウォンを借りたという7日の盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領側の釈明は、大統領在任中に公職者倫理法に違反したことを自認するものだ。釈明が事実なら、盧前大統領は在任中に5回も公開した財産変動事項に、これを裏付ける債務関係を申告しなければならかった。

検察は、権良淑(クォン・ヤンスク)夫人が、朴会長から数億ウォンを受け取った時期を、在任中の05、06年だと明らかにした。しかし、盧前大統領が、この時期に政府公職者倫理委員会に届出た財産変動事項には、権夫人が朴会長からお金を借りたという事実はどこにもない。また、権夫人が朴会長からお金を借りて返済しようとした「借金」と推定される内容もない。

盧前大統領の財産総額は、在任5年間で4億7200万ウォンから9億7200万ウォンに約5億ウォン増えた。このうち権夫人名義の債務は、06年12月末基準で07年3月財産変動事項の公開時に、「購入したマンションの中間支払い金のため、1億6400万ウォンを借りた」と届出たのがすべてだ。

盧前大統領本人名義の債務は、03年就任直後の財産公開時、銀行からの融資1000万ウォンを届出たものと、退任直後08年4月の財産公開で、慶尚南道金海市進永邑(キョンサンナムド・キムヘシ・チンヨンウプ)ボンハ村にある自宅新築工事費として、4億6700万ウォンを金融機関から借りたのがすべてだ。

このため、盧前大統領としては、権夫人の借金が実際に何かを納得できる釈明をしなければならない状況だ。これに関連して文在寅(ムン・ジェイン)元大統領秘書室長は、「盧前大統領は政治生活が長く、浪人生活もしたため、あちこちで世話になったのだろう」と語った。権夫人の債務が、大統領就任以前に生じた借金という話だ。

しかし、これもつじつまが合わない。盧前大統領側は、04年財産公開時、就任直後にソウル鍾路区明倫洞(チョンロク・ミョンリュンドン)の自宅を4億5000万ウォンで売却し、このうち約1億9000万ウォンを債務返済に充てたことを明らかにした。このため、当時、売却後に約2億6000万ウォンが残っており、その後4年間で約5億ウォンの財産が増えた点を考慮すれば、借金返済のために朴会長から数億ウォンを借りなければならなかったという釈明は、説得力に欠ける。

実際に債務があってお金を借りたとしても、これは公職者倫理法に違反する。公職者倫理法は、財産登録時に虚偽の記載漏れがあった場合、警告や過料の賦課、解任などの懲戒と規定している。盧前大統領が、すでに退任している以上、この規定によって懲戒されないが、最高位公職者として法に違反したという非難は免れない。



dawn@donga.com