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[社説]法の網をかいくぐる「盧武鉉流のカネのやり取り」

[社説]法の網をかいくぐる「盧武鉉流のカネのやり取り」

Posted April. 10, 2009 09:32,   

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盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領と泰光(テグァン)実業会長・朴淵次(パク・ヨンチャ)被告の金のやり取りの規模が明らかになるほど、盧前大統領側は、法の網をかいくぐるために徹底した法的対策をしていたことを示す形跡がうかがえる。権良淑(クォン・ヤンスク)夫人が、鄭相文(チョン・サンムン)元大統領総務秘書官に要請し、朴被告の金を受け取ったと明らかにしたことからもそうだ。

朴被告は、ドルとウォンで10億ウォンの現金をかばんに入れ、盧前大統領側に渡したことを検察で供述した。朴被告は、盧前大統領側の要請で金を送ったが、「貸した金」とは供述しなかったと検察は説明している。これが事実なら、盧前大統領が謝罪文を通じて明らかにした内容は、かなりの部分が嘘の可能性が高い。盧前大統領は、「家(権良淑夫人)が、鄭相文秘書官に頼んで金を受け取り、使用した」と釈明した。詳細な内容は明らかにしておらず、検察で「借りた金」と主張する可能性がある。

しかし、金の受け取り方法を見ると、はじめから法的問題が発生することに備えた形跡がある。もし、合法的に借用したのなら、かばんに重いドルとウォンの札束を入れて受け取る典型的な賄賂伝達手法を使う理由がない。金の流れの追跡を阻止するための手法と見ざるをえない。

退任直後の昨年3月、ボンハ村の邸宅建築費用として借りたという15億ウォンも、合法を装った不法の金のやり取りだった可能性がある。1年間(08年3月20日〜09年3月19日)、月7%の利子で借りるという借用書を書いたが、借用期間が過ぎたのに、まだ返済が終わっていないという。建てた家から返済する金が生まれるわけでもないのに、このような巨額を借りたなら、当初から返す意思がなかったと見ることもできる。借用書があっても、朴被告が執行しなければ済む話だ。こうした借用書を利用した賄賂の授受は、過去にも不正公務員や政治家たちが使った手法だ。

姪婿のヨン・チョルホ氏の口座に振り込まれた500万ドルも、盧前大統領をはじめ、息子の盧建昊(ノ・ゴンホ)氏とヨン氏らの供述は信じ難い。海千山千の経験をした朴被告が、事業基盤の弱い姪婿の何を見て投資をしたというのか、納得し難い。朴被告に投資を要請した時、建昊氏が同行した理由も疑問だ。盧前大統領は、「特別な好意的動機」からの投資と言ったが、嘘の可能性が高い。退任後にこの事実を知ったということもまた然りだ。在任中の07年8月、ホテルで朴被告と姜錦遠(カン・グムウォン)昌信(チャンシン)繊維会長、鄭相文秘書官ら3人が会った時、すでに朴被告は、500万ドルが盧前大統領に渡ることを明らかにしていた。

盧前大統領側のこのような法の網をかいくぐる手法は、検察では簡単には通じないだろう。検察は、国民が十分に納得できるよう、真実を明らかにしなければならない。