韓国と米国は、在韓米軍基地移転事業の最終合意のため、高官級会談を23日に初めて開催する。16日、軍情報筋によると、韓米両国は数年間、将官級で米軍基地移転交渉をしてきたが、合意に至らなかったため、高官級会談で最終談判することを決めた。高官級会談の韓米首席代表は、張秀萬(チャン・スマン)国防部次官とウォルター・シャープ在韓米軍司令官が務める。
高官級会談で両国は、ソウル龍山(ヨンサン)基地と京畿(キョンギ)北部米第2師団の平澤(ピョンテク)市への移転日程および事業費用、基地内施設の発注方法など、約10の懸案を検討し、意見を調整する計画だ。昨年9月に予定された米軍基地移転事業の最終合意が遅れ、工事期間の遅延や地方自治体の反対など、副作用が起きている。国防部は今年1月、米軍基地移転事業の総合管理業者(PMC)が最終提案した移転日程と費用に対し、意見の相違はなく、同月内に最終合意に達すると明らかにしていたが、終盤の見解の隔たりを縮めることができなかった。最大の争点は、米第2師団の移転時期。米国は予算と技術の問題で、米第2師団の移転を16年までに完了するという考えだが、韓国は15年を固守している。米第8軍司令部および戦時作戦統制権返還により、11年頃創設される米韓国司令部(US KORCOM)が位置する龍山基地は、14年12月までに移転することで合意した。
PMCが1月に提出した最終提案書によると、移転費用については、韓国が龍基地移転に約5兆5560億ウォン(土地購入費1兆ウォンを含む)、平澤特別支援費と返還基地環境治癒費に約3兆3000億ウォンを負担し、米国は米第2師団とその他の施設移転に約6兆8610億ウォンを負担しなければならない。軍情報筋は、「政府は、高官級会談で、漂流状態の米軍基地移転交渉を最大限早く終える方針だ」と語った。
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