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検察、解くべき疑惑が幾重にも

Posted May. 02, 2009 07:52,   

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盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領のお陰で(?)しばらく「無事」だった政官界などの有力者たちに厳しい風が吹きつける5月を迎えた。

最高検察庁・中央捜査部は4月初めから、泰光(テグァン)実業会長の朴淵次(パク・ヨンチャ)被告から金品を受け取った釜山(プサン)・慶尚南道(キョンサンナムド)地域の元・現職地方自治体首長に対する捜査に着手しようとしたが、予定を変えて、盧前大統領に対する捜査をしてきた。先月30日、盧前大統領の取り調べを終えた検察は、緩急を調節していた部分の捜査に速度をつける方針だ。

●千信一会長、台風の目か

盧前大統領の次に関心を引いている捜査対象は、李明博(イ・ミョンバク)大統領の大学同期である千信一(チョン・シンイル)セジュンナモ旅行会長。検察は、昨年8、9月、泰光(テグァン)実業に対する国税庁税務調査の時期に、朴被告が千会長に巨額を渡したことを確認し、この金が税務調査の中止の請託と関連があるかどうかを捜査している。ひとまず検察は、捜査するだけの容疑があると判断し、千会長を出国禁止にした。

検察は、朴被告から、「千会長と私は、1件だけで金を渡した、渡していないという間柄ではない。税務調査の時期だけでなく、これまでよく(金銭的に)助けた」という供述を得た。問題は、長い期間に渡る朴被告から千会長への資金の流れの中で、特定の時期に特定金額の金が明確に税務調査中止の見返り(特定犯罪加重処罰法上斡旋収賄)として渡されたということを、検察がどのように立証するかだ。

●政官界からも出てくるか

検察はすでに、与党ハンナラ党と野党民主党の現役議員それぞれ1、2人に対して、朴被告から不法政治資金を受け取った容疑で、取り調べの時期を検討しているという。彼らの中には、これまで「クリア」になったか、朴被告とは無関係とされたものの、検察の捜査で容疑が明らかになった人もいるという。

また検察は、朴𨛗用(パク・クァンヨン)、金元基(キム・ウォンギ)元国会議長、ハンナラ党の朴振(パク・ジン)議員、民主党の徐甲源(ソ・ガプウォン)議員に対する刑事処罰の水位もまもなく決定する予定だ。彼らはみな、朴被告から不法政治資金を受け取った容疑で、検察で取り調べを受けた。

特に検察は、元・現職自治体首長に対する捜査に重点を置いている。これまでの捜査で、朴被告が国会議員など中央および地方の政治家よりも、実際に自分の事業に直接影響を与える地域官僚により多くの金をばらまいたことが明らかになったためだ。このような容疑は対価性がある賄賂であるため、処罰も厳しい。また、金爀珪(キム・ヒョクキュ)元慶尚南道知事と彼を通じて朴被告の金を受け取ったとされる政界関係者に対する捜査も残っている。

●法曹界、マスコミ関係者もリストに

朴被告が、少額の金品をよくばらまいていたのが、裁判所、検察、警察、言論界とされているため、ここも検察捜査は避けられなくなった。朴被告は、常識の線の数倍にもなる「餞別」を渡すことでも有名だった。

地方の裁判所長と高等裁判所の部長判事それぞれ1人が、朴被告から定期的に金品を受け取った容疑で捜査チームの捜査線上に上っている。また、現職の某検事長は、ベトナムで朴被告に会って1万ドルを受け取り、同行した部長検事も5000ドルを受け取ったという事実を把握した。また、地方高等検察検事1人も、定期的に朴被告から金品を受け取ったことを確認した。検察は、これら検察幹部に対して刑事処罰できるのか、懲戒をするならどの水位になるのか、検討中だという。すでに退職した検察幹部出身の弁護士と朴被告から数千万ウォンから億台の金品を受け取った容疑がある元・現職警察幹部に対する捜査も残っている。

また検察は、朴被告から酒の席などで1万ドル、5000ドルなどの単位で随時金品を受け取ったとされる地方の言論機関幹部と記者も、背任収賄の容疑などがあるか捜査する計画だ。

●羅應燦会長の疑問の50億ウォンは?

新韓(シンハン)金融持株の羅應燦(ラ・ウンチャン)会長が07年4月、朴被告の口座に振り込んだ50億ウォンの性格を究明することも残された課題だ。検察は、この50億ウォンが羅会長と朴被告の個人的な取り引きではなく、新韓金融持株が07年にLGカードを引受するうえで、朴被告が手を貸した対価ではないか捜査している。盧前大統領をバックに、朴被告が親しい関係である羅会長を助けたという疑惑だ。検察は、関係機関に資料を要請するなど、捜査を拡大している。



dnsp@donga.com