「我々は優勝に向けた肝心な一歩を踏み出した」
イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン監督は2日、ミドルスブラとの遠征試合で勝利した後、このように話した。普段、優勝争いについての質問には慎重な返事をしてきた彼だったが、同日だけは彼の言葉には優勝を予感したようなニュアンスが入っていた。
終盤に突入している欧州サッカー3大リーグの優勝チームの輪郭が鮮明になりつつある。数ヵ月間続けられた「サッカー戦争」で生き残った主人公は、プレミアリーグのマンUとスペインリーグのFCバルセロナ、イタリアセリエAのインテル・ミラン。この3チームは、リーグ最後の勝者になるための9部ラインを超えたと評価されている。
プレミアリーグではファーガソン監督の言葉どおり、マンUが異変がない限り、優勝を確定付ける雰囲気だ。マンUとしては「お化けチーム」のミドルスブラとの試合が事実上の危機だった。特に、最近、主力の度重なる負傷に厳しいスケジュールで大変な思いをしていたマンUであることを勘案すれば、ミドルスブラとの試合は少ないない負担となった。しかし、マンUは試合の終始、ミドルスブラを攻め込み続け、結局、ライアン・ギグスと朴智星(パク・ジソン)のゴールで2対0の勝利を収めた。
55日ぶりにシーズン3番目のゴールを決めた朴智星は、試合終了後、「リーグ優勝に向けた有利な立場を獲得した」と自信を示した。ミドルスブラの試合で勝利したマンUは、残りの4試合で2勝1分けをすると、リーグ3連覇であり通算18度目の優勝を自力で決定付ける。
スペインリーグではバルセロナが胸をなでおろした。バルセロナは3日、宿敵レアル・マドリードとのエルクラシコ・ダービーで2ゴールずつ決めたリオネル・メッシとティエリ・アンリの活躍に支えられ、6対2の完勝を収めた。この試合で負ける場合、2位のマドリードに1点差まで追い付かれる危機に直面していたバルセロナはこれで優勝トロフィを予約した。最近の9試合で連続無敗(8勝1分け)行進中のバルセロナをマドリードが追いつけるのは厳しい見通しだ。
セリエAでは4試合を残したインテル・ミランがさらに1試合を残しているACミランを勝ち点10点差でリードし、4回連続優勝を目の前にしている状況。活火山のような攻撃力が健在なインテル・ミランには残りの相手のなかでライバルと言えるほどのチームもなく、3大リーグのうち、優勝可能性が最も高い。
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