Go to contents

ハーレム街の黒人少年、NBAのキングになる

ハーレム街の黒人少年、NBAのキングになる

Posted May. 06, 2009 08:37,   

한국어

1984年12月30日は、米プロバスケットボールの最高スター、レブロン・ジェームズ(25)の誕生日だ。彼の母親は、16歳の時にシングルマザーになった後、息子を連れて彼女の母親(ジェームズの祖母)のところに帰り、彼を育てた。米オハイオ州アクロンの貧民街で家賃もろくに払えないほど厳しい生活だった。警察のサイレンの音と銃声の中で幼年期を送った。学校の授業は関心の外だった。ショッピングセンターをうろうろしたり、家でコンピューターゲームに病み付きになって、ある年は出席しなければならない160日の中で82日を欠席したときもある。

しかし、高校卒業後、数年が経ち、ジェームズは暗い過去の記憶が残っていたその街に22万5000ドル(約2億9000万ウォン)の最高級スポーツカーのフェラーリに乗って現れた。母校のセント・ビンセントマリー高校で生涯初の米プロバスケットボール最優秀選手(MVP)のトロフィーを受けるためだった。まさに、故郷に錦を飾ったのだ。

ジェームズは5日に発表されたレギュラーシーズンMVP投票で1172点を得て、コービー・ブライアント(LAレイカーズ、698点)を抜いて1位となった。03年新人ドラフトで全体第1位で選ばれた後、6シーズンぶりに栄光の主人公となった。レギュラーシーズン終了日を基準に24歳106日で受賞することとなり、1979年モーゼス・マローン(24歳16日)以来の最年少MVPとなった。

自分が汗を流した母校の体育館で母親と一緒にトロフィーをもらったジェームズは、「僕の全ての夢がここから始まった。これほど早くこの賞をもらうとは思えなかった」と感激した。今季、ジェームズは平均28.4得点、7.6リバウンド、7.2アシストを記録し、クリーブランド選手としては初めてMVPを受賞した。ずば抜けた攻撃力に粘り強い守備能力まで披露し、自身にとっての英雄であるマイケル・ジョーダンのプレーにさらに近付いたと評価された。

ホーム球場で行われる例年の授賞式と違い、母校で賞をもらうことを望んだジェームズは、授賞式のスポンサーである起亜(キア)自動車が提供したスポーツ・ユーティリティ・ビークル(SUV)車両をこの地域の慈善団体に寄贈した。ポストシーズンでさらに威力を増しているジェームズ。彼のチームは6日からアトランタ・ホークスとの東部コンファレンスでのベスト4を掛けてプレーオフに突入する。



kjs0123@donga.com