6者協議からの脱退を宣言し世界を緊張させた北朝鮮の平壌(ピョンヤン)で最近、何が起きているのだろうか。平壌駐在中国大使館の外交官・球国曦氏は、このほど中国外交部ホームページに「平壌の4月は、特別な方法で世界の注目を集めた」と伝えた。
球氏は「朝鮮の春」と題した記事で、4月には金正日(キム・ジョンイル)総書記の再選任(9日)、故・金日成(キム・イルソン)主席の誕生日(15日)、金総書記に対する元帥称号付与の記念日(20日)、金主席母親の誕生日(21日)、朝鮮人民軍創建日(25日)が相次ぎ、お祭りムードだったと紹介した。
10日から18日までは第26回「4月の春、親善芸術祭典」も開かれ、中国やロシア、米国、キューバ、イタリアなど世界24ヵ国から52の芸術団が参加したという。
また、平壌市内の至るところで「自主、平和、友義」と「4月の春」のスローガンが見かけられたという。数年間工事が中止していた平壌市内のユギョンホテルは最近、工事が再開され、一面の外観工事が終了したという。
球氏はまた、02年、初めて平壌に来た時とは違い、ベンツ、BMWは勿論、スポーツ・ユーティリティ・ビークル(SUV)のハマーが平壌市内を走り回るなど、外車が多くなったのが印象深かったと書いた。
市内には車が急速に増え、狭い道路は渋滞になるところもあった。大衆交通としては、平壌の主な電車駅からマンションの団地を結ぶ軌道電車が走っている。
市民の携帯電話の使用はそれほど珍しいことではなく、最近スタートした3世代(3G)移動通信サービスを利用する人も少なくなかったという。
球氏はさらに、北朝鮮と外国チームのサッカー試合が行われた競技場では、ある観客が携帯電話で誰かに大きな声で試合を生中継するように試合結果を伝える場面もあったと紹介した。
最近、平壌の光復(クァンボク)通りに新しくオープンしたピザ屋では、イタリアから輸入した材料で作ったピザを販売していたと伝えた。
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