「バヌアツ人はどうして幸せですかって。物質的なものにこだわらず、単純素朴で、いつも分かち合い、尊重し合うことに慣れている生活習慣のおかげです」
06年、英国新経済財団(NEF)で実施した国別幸福指数(HPI)調査で、178カ国のうち幸福指数1位(韓国は102位)に選ばれた島国バヌアツ。豪州シドニーから北東へ約2500キロほど離れた南太平洋の海域に散在している80あまりの島に約20万人が住む群島国家だ。
江原道寧越郡(カンウォンド・ヨンウォルグン)で行われる第3回世界国立大学総長文化芸術教育(UCAWE)国際シンポジウムに出席するため18日に韓国入りしたジョージ・ボルグ観光庁長(52、写真)は、バヌアツ国民の幸福の秘訣を尋ねた質問に対し、「モノの豊かな国で暮らす人にはなかなか分かってもらえないだろうが、直接来て感じてみると、暮らし方が少しずつ理解できるだろう」と話した。
バヌアツ人の就業率は7%台。就業者のほとんどが観光業に携わり、漁業などを営んで生計を立てる南太平洋の貧困国の一つであるこの国の1人当りの国民総生産(GDP)は2900ドルで、世界233カ国のうち207位だ。
最近韓国では自殺が大きな社会問題になっているという説明に同氏は、「バヌアツはこの5〜6年間、自殺者が1人もいなかったが、この前1人が自殺した。それぞれの島の族長と年長者が中心となる村の共同体が構成員の大きな力になる」と話した。
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