国内最長身バスケットボール選手の河昇鎭(ハ・スンジン、222センチ=KCC)は自分より背の高い選手をマークしたことがない。しかし、8月、国際バスケットボール連盟アジア選手権大会に出場すると、初めて馴れない経験をするようになるかも知れない。中国には世界最高の巨人バスケットボール選手として有名な孫明明(26)が構えているからだ。
ハルビン近郊で生まれた孫明明の身長は、河昇鎭よりも14センチも高い236センチに体重は160キロもある。米プロバスケットボール(NBA)現役の最長身のヒューストン・ロケッツの中国出身のセンター・姚明(229センチ)、北朝鮮の長身センター・李明勲(イ・ミョンフン、235センチ)より高い。歴代NBA最長身選手は、ゲオルグ・ムレシャンとマニュート・ボル。
中国青少年代表出身の孫明明は、一時、脳下垂体腫瘍で生命が危険だったが、手術を通じて健康を取り戻した。彼は河昇鎭のように、NBA進出の大きな夢を抱いて05年、米国へ渡った。米国の下部リーグでプレーしながら、NBAへの進出を図ったが、体力とスピードが足りなくて、目星をつけてもらえなかった。 高い身長のおかげで、07年、人気俳優・ジャッキー・チェン主演の映画「ラッシュアワー3」に出演したこともあり、メキシコリーグを経て、昨年、日本のプロリーグに進出した。
彼は最近終了した今季、浜松フェニックスを東部コンファレンス1位に導いた後、プレーオフで3位につけた。つま先で立てば、簡単にリングに触れる孫明明は、49試合に出場して67本のダンクシュートを放ち、平均7.7得点に280個のリバウンドを記録した。シーズン終了後、2年ぶりに帰郷した孫明明は、AP通信とのインタビューで、「これからさらに10年は現役でプレーする。バスケットボールをする時間が一番幸せだ」と話した。
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