ソウル瑞草区(ソチョグ)のある施設に新型インフルエンザ(H1N1)集団感染のために隔離された外国人講師のインターネットブログが話題になっている。「An English Teacher Under Quarantine in South Korea(underquarantine.tumblr.com)」というタイトルのブログには、先月23日、清潭(チョンダム)語学院の講師らが最初に隔離されてから31日に隔離解除されるまで、施設の中で暮らした生活ぶりが写真と共に掲載されている。名前を明らかにしなかったこの講師のブログによると、施設には最初は確診判定を受けた外国人講師と接触した講師約60人が隔離された。彼らは特別な症状はなかったが、毎日、タミフルを飲ませられ、体温を測られた。
隔離されて間もないころは保健当局が喫煙、運動、日焼けなどを禁止したので、不満も高かった。ある仲間の講師は、「このビルから逃げ出したい」と話すぐらいだった。感染者が増えると、保健当局の統制はさらに厳しくなった。ブログの運営者は、「一緒に集まっておしゃべりしないで、インターホンを使うようにと言われるなど、様々な統制の中で、つまらない生活を強いられた」と話した。
しかし、保健当局は最大限の便宜を提供し、講師らも隔離生活に慣れ始めた。お金も全然使う必要がなかった。食べたい食事のメニューを選ぶと、施設の中まで届けてくれた。施設内で映画を見たり、ビデオゲームを楽しむことができ、禁じられた運動と日焼けも後は許された。ブログの運営者は、「隔離された講師の大多数は、ポジティブに明るく生活したが、一部は不満をぶつけたり、部屋の中でひきこもっていた」と施設内の雰囲気を伝えた。
ブログには隔離生活中に食べたハンバーガー、トンカツ、炒めご飯の写真と共に「とてもおいしかった」というコメントも書き込まれている。彼は「おいしい料理を提供してくれた韓国の納税者の皆さんにとても感謝している」とも書き込んだ。彼はまた、「韓国で新型インフルエンザへの恐怖が外国人を嫌う感情につながることがないことを望む」とし、「外国人が伝染させる病気という先入観を持たないでほしい」と訴えた。隔離の最終日に書き込んだ文章には、「韓国の医療スタッフに感謝する。とても困惑した状況を良い経験にしてくれた」という挨拶を残した。
baron@donga.com