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海外ボランティア活動20年、もはや韓国は「世界の友」

海外ボランティア活動20年、もはや韓国は「世界の友」

Posted June. 09, 2009 07:18,   

한국어

「ジアパ・ディア」(インドネシア語で「彼は誰なの?」)

「イニ・テマンザヤ」(僕の友達さ)

8日午前、ソウル瑞草区廉谷洞(ソチョグ・ヨムゴクドン)の韓国国際協力団(KOICA)・海外ボランティア訓練センターは、「小さな地球村」を思わせる。モンゴル語からインドネシア語、ロシア語に至るまで、10の言語による授業が同時に行われている。7月中旬の派遣を控えている「ワールド・フレンズ・コリア」の海外ボランティア団員92人に対する現地語の教育現場だ。

言葉を含めた4週間の合宿トレーニングは、毎日午前9時から午後9時まで特訓が続くが、団員たちの顔は疲労感よりは、誇りで一杯だった。

●「ワールド・フレンズ・コリア」へと統合

「ワールド・フレンズ・コリア」は、韓国の海外ボランティア団体の新たな名前。政府は今年、KOICAや行政安全部、教育科学技術部が別途に運営する海外ボランティア団体を「ワールオ・フレンズ・コリア」という名前で統合した。海外でのボランティア活動を積極的にPRし、国のイメージ向上を図るための戦略だ。

今年は、韓国の海外ボランティア活動の歴史においても意義深い年だ。1990年、ユネスコ韓国委員会を通し、韓国の名で、海外ボランティア団を初めて派遣してから20周年を迎えているためだ。1990年、ネパールやスリランカなどアジア4カ国に44人を派遣した韓国は、昨年は57カ国に4131人を派遣する海外ボランティア活動の大国となった。このうち、1991年設立されたKOICAの累積派遣人数は5807人に上る。

海外でのボランティア活動は、単に韓国語やテコンドー、コンピューターに関わるボランティア活動に止まらない。米穀処理場の設置や精米技術の伝授、コンピューター・ネットワークの充実化を支援するなど、さまざまなプロジェクトを通じて「グローバル・コリア」のイメージを広めている。

KOICA海外ボランティア団・訓練センターのチェ・ベクギョン所長は、「教科書すら配布できなかったラオスに、最新型のプリンターを支援した。彼らは感謝の印に、ラオスの中学高校の教科書の裏に、太極旗(テグッキ)をラオス国旗と並べて印刷した」と話した。

●結婚は先送り、2度目の海外活動

20代半ばから還暦を過ぎたシニア団員に至るまで、ボランティア団員らの情熱や献身があったからこそ、韓国の海外ボランティア団の跳躍も可能だった。

親子団員である李ギョンランさん(60)と金テフンさん(31)。息子の金さんは、大学卒業後、02年から04年までベトナムで、コンピューター分野の海外ボランティア団として先に活動した。息子の活動振りを目にした母親は、ボランティア団にチャレンジし、06年から2年間、ベトナムで幼稚園の教師らを対象に美術教育のボランティア活動を行い、帰国した。

シン・ヘランさん(36)は今年7月、2度目の海外ボランティア活動に旅立つ。00年にはベトナムの国立ハノイ大学で韓国語を教えたが、今回はインドネシアに向かう。シンさんは、「周りから結婚はいつするつもりかと、説得されたが、今度はもっときちんと韓国語を教えられるような気がして、再び志願した」と語った。

異国の地でのボランティア活動は、決して生易しいものではないが、彼らには誇りそのものだ。04年から06年にかけて、スリランカで韓国語教育のボランティア活動を終え、07年にKOICAKに入社した朴グムオクさん(32)は、「たまに、落ち込むこともあるけど、彼らは『私こそ韓国そのものだ』という気持ちで頑張っている」と伝えた。



yunjung@donga.com