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ソウル市教育監、控訴審でも「当選無効」

ソウル市教育監、控訴審でも「当選無効」

Posted June. 11, 2009 08:28,   

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孔貞澤(コン・ジョンテク)ソウル市教育監は10日、控訴審でも当選無効を言い渡されたものの、孔教育監が推進してきた教育政策に大きな変化はないものと見られる。

孔教育監は同日、「予想外の判決で戸惑っており、最高裁に直ちに上告するつもりだ」と述べた。これを受け、少なくとも最高裁の判決が出るまでは、一部で持ち上がってきた孔教育監の辞退による教育政策の混乱は避けられる。

最高裁での確定判決は、教育監の残りの任期が1年以下となる7月以降に出るものとみられ、当選無効が確定しても、選挙関連法により補欠選挙無しにソウル市教育庁は、副教育監による代行体制で運営される可能性が高い。この場合、市教育庁は政策の混乱を避けるため、孔教育監が進めてきた政策を維持する可能性が高い。

しかし、孔教育監の推進してきた政策の正当性を巡る議論が起こり、政策推進力が落ちることは避けられないものとみられる。

早速、全国教職員労働組合は同日、判決直後に声明を出し、「孔教育監の自主的な辞退は、ソウル教育のトップだったものとして、生徒や保護者、教師に対する最低限の道理だ」として、即座の退陣を要求した。

市教育庁内でも、孔教育監の道徳性に大きな傷がつき、反対派らによる政策批判がさらに激しくなることを懸念した。市教育庁のある中堅幹部は、「教育政策の展開において、かつてのような推進力があるかどうかは、確信できない」と語った。

孔教育監は04年8月、間接選挙制で初めて教育監の座についた。孔教育監は就任後、「自律と競争」、「学力向上」を強調する教育政策を展開してきた。教育監として在職中、レベル別移動授業の拡大や公立国際高校と国際中学校の新設、高校選択制の導入など、平準化政策での不足部分を補完することに力を入れてきた。

ソウル市の教育政策が揺らぐことになれば、政府による教育政策の推進も、影響を受ける可能性が高い。ある教育界の関係者は、「いくらよい政策でも、ソウルで先に反響がなければ、全国に拡大しにくいのが現状だ」とし、「京畿道(キョンギド)教育監が反政府的な性向の強い中、直ちに自律型私立高校指定など、小中高校の教育政策に混乱を招くのではないか心配だ」と語った。

一方、孔教育監に対する選挙法違反容疑が確定されれば、孔教育監は選挙費用として補填を受けた28億5000万ウォンを選挙管理委に返却しなければならない。



kini@donga.com jameshuh@donga.com