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朴智星の主力争い、周辺環境よりは実力がカギ

朴智星の主力争い、周辺環境よりは実力がカギ

Posted July. 16, 2009 08:28,   

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「主力争いは気にしません。いずれにしても自分自身との戦いです」

イングランド・プレミアリーグ・マンチェスター・ユナイテッドの朴智星(パク・チソン、28、写真)がよく口にする言葉だ。朴智星は所属チームがポジション・ライバルを迎え入れる度に、表情を変えずこの言葉を繰り返した。常に自分との戦いに取り組んできた朴智星にまた別の試験舞台が設けられた。

マンUのアレックス・ファーガソン監督は14日、「これ以上選手の迎え入れはない」と釘を刺した。ファーガソン監督の言葉どおりなら、側面MFとして活躍する朴智星の潜在的なライバルは4人にまとめられる。新しく迎え入れたアントニオ・バレンシア(24)、ガブリエル・オベルタン(20)と、従来の若手攻撃手のルイス・ナニ(23)、ゾラン・トシッチ(22)だ。

一番強力なライバルとしてはバレンシアが挙げられる。SBSのパク・ムンソン解説委員は、「典型的なウィング・プレーヤーのバレンシアは、側面資源が足りないマンUの確実な即時戦力だ」と話した。

新しいライバルが登場したが、朴智星の立場は以前より強固になった。スペインのレアル・マドリードへ移籍したクリスチアーノ・ロナウド(24)が「越えられない壁」だったとしたら、バレンシアは「勝算がある相手」だからだ。バレンシアが側面の片方を確保しても、残りの方は朴智星のものになる可能性が高い。ナニは朴智星との競争ですでに遅れを取っている。トシッチとオベルタンは経験が足りないため、早速主力に立たせるには負担がある。

もちろん、これはあくまでも予測に過ぎない。何より、マルチ攻撃手のウェイン・ルーニー(24)が変数だ。「ワンダー・ボーイ」マイケル・オーウェン(30)を迎え入れたマンUがルーニーを側面に回す場合、朴智星はロナウドに劣らないライバルと出くわすことになる。中央へポストを変更したライアン・ギグス(36)もいつでも再び側面に戻ってきて朴智星とポジション争いをする可能性がある。新しい攻撃手の迎え入れも変数として残っている。

KBSのハン・ジュンヒ解説委員は、「ファーガソンの『スカウト終了』の発言は、宣言的な意味に過ぎない。良い攻撃手が市場に出ると、いつでも飛びつく人がファーガソンだ」と説明した。ハン委員は、「結局、主力の確保は周辺の雰囲気よりは朴智星の足先にかかっていると考えるべきだ」と強調した。



niceshin@donga.com