朝鮮時代の商人たちでごった返した「六曹通り」を連想させるかように、市民のもとに戻ってきた光化門(クァンファムン)広場が、訪れた市民たちでにぎわった。
1日に開放された光化門広場は、週末と日曜日を迎え、見物にきた家族連れでごった返した。1日に約18万5000人、2日に約9万5000人(午後4時現在)と2日間だけで約28万人が殺到した。
面積が限られた広場に一度に多くの人々が押し寄せたため、通行に不便を感じた一部の市民が、広場横の車道に移動する危険な場面もあった。広場と車道の境界に警察官が配置されたが、一度に集まった市民を統制することはできなかった。
地下鉄5号線「光化門駅」から広場につながる出口でも、広場に集まった人々によって先にいた人々が出ることができず、後から来た人々と重なって身動きとれない状況が発生した。広場の造成過程で、往復16車線の道路が10車線に減ったうえ、広場を見物しようと徐行する車のため、広場周辺の道路は週末中、渋滞となった。
しかし、2日、30度にのぼる暑さの中でも、都心の憩いの場を訪れた市民の表情は明るかった。李舜臣(イ・スンシン)将軍の銅像周辺に設置され、冷たい水が噴き出す「12・23噴水」は、暑さを忘れたい子どもたちに断然人気だった。噴水台で、息子のデヒョンくん(9)、ドンフンくん(5)の水遊びの姿をカメラに撮っていたクォン・オミン(38)、オ・ジョンスク(33、ソウル恩平区新沙洞)さん夫婦は、「子どもたちが楽しく遊び回る姿を見て、私たちまで楽しくなった」と話した。
全長162メートル、約22万の花で造成された「フラワーカーペット」では、デートを楽しむカップルや老夫婦が目についた。広場開放のしらせを聞いて、妻・李スンジャさん(65)と訪れた金インスさん(72、京畿道高陽市)は、「光化門の歴史を文字と写真に収めた展示物も印象的で、年度別にソウルの歴史を記録した歴史水路も気に入った」と語った。
地方からわざわざやって来た人もいた。家族とともに光化門広場を訪れたという慶尚北道(キョンサンプクト)ヨンチョン小学校6年生のソン・ヒジョンさん(12)は、「噴水や花の道もいいけれど、歴史水路を歩きながら歴史の勉強ができることが一番いい」と話した。
外国人にも好評だった。カナダから来たムスタファさん(59)は、「由緒のある古宮を背景に、噴水と花の道があり、非常に美しい」と話した。トルコから来たジャナンさん(48)は、「灰色の都心にある広い花畑が印象的だ」と言って、カメラのシャッターを押した。
しかし、光化門広場の改善点を指摘する声も少なくなかった。光化門広場の歴史水路で遊ぶ息子のミンホくん(8)、ミンソクくん(2)を見ていたチャン・ジェヒョクさん(36、ソウル恩平区佛光洞)は、「水路と噴水のすぐそばに車道があって、子どもたちの安全が心配になる。車道と広場の境界に低い垣根やガードレールを作った方がいい」と提案した。
汗を冷やし、足を休める陰が足りないという意見もあった。ソ・シンヨンさん(43、京畿道龍仁市)は、「多くの市民が訪れる空間だけれど、陰がなく、飲み物を飲む場所がなくて残念だ。ベンチもいくつか作ってほしい」と指摘した。
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